腸と体力の、意外なつながり
走ると途中でガス欠になる。練習後の回復が遅い。なんか最近スタミナが落ちた気がする。
そんな悩みを抱えながら、食事やトレーニングを見直してきた人は多いと思います。でも、「腸の状態」を気にしたことはありますか?
プロバイオティクス(腸内環境を支える有用菌のこと)と運動のスタミナの関係は、ここ数年で少しずつ研究が増えてきた分野です。「確実にこうなる」とまで言える段階ではありませんが、走る人・鍛える人のコンディション維持との関わりを示す興味深いデータが出てきています。
この記事では、その研究の中身と「で、実際どう使うの?」という実践的な部分を、できるだけ分かりやすくまとめました。
腸と「スタミナ」、なぜつながるの?
最初に「腸とスタミナ? ちょっと遠くない?」と思った方、正直な反応だと思います。
でも、少し考えると納得できる話があります。
激しい運動をすると、腸の粘膜がダメージを受けやすくなることが知られています。走っているときに「お腹が痛くなる」経験、したことありませんか? あれは、血流が筋肉に集中して腸への血流が一時的に減ることや、揺れや振動で腸の粘膜が刺激されることが原因のひとつとされています。
腸の粘膜が傷むと、本来は腸の中だけにあるべきものが体の中に入り込みやすくなります。これが体の中の「緊張状態」を長引かせて、回復を遅らせるひとつの要因になる可能性があると考えられています。
プロバイオティクスはこの腸の粘膜のコンディションを支える働きに関わる、というのが研究者たちが注目している理由のひとつです。

腸が傷むって、走るだけでそんなことが起きるんですか?

そうなんですよ。特に長距離走やトライアスロンなどの持久系スポーツをする人を調べた研究では、運動後に腸の粘膜の状態を示す数値が変動していることが報告されています。ハードな練習の翌日に「なんとなく体が重い」と感じる原因のひとつに、腸のコンディションが関係している可能性があるとされています。

「食欲がない」「睡眠を取っても疲れが抜けない」と感じやすい時期に腸の状態が気になっている、という声も読者から届きますね。

研究で分かっていること、まだ分かっていないこと
ここが一番気になるところですよね。「実際、どこまで信用できるの?」という話です。
正直に言うと、「プロバイオティクスを飲めばスタミナが上がる」と断言できる段階ではありません。ただ、まったく関係なさそうかと言えばそうでもなく、いくつかの研究でアスリートのコンディションとの関わりを示す結果が出てきています。
持久力系のアスリートを対象にした研究
これまでに行われた研究の多くは、マラソン選手や自転車選手、トライアスロン選手といった持久力系のスポーツをする人たちを対象にしたものです。
あるグループ研究では、数ヶ月間プロバイオティクスを摂ったアスリートのグループと摂らなかったグループを比べた結果、運動後の体調の維持しやすさに違いが見られたと報告されています。具体的には、体調を崩しやすい時期(冬場など)に「練習を休まずに続けられた日数」に差が出たというものです。
また別の研究では、腸内の特定の菌のバランスと有酸素運動の能力(最大酸素摂取量) との間に関連がみられたというデータも出ています。これはまだ「どちらが原因でどちらが結果か」まではっきりしていませんが、腸内環境とスタミナが無関係ではないことを示唆する興味深い結果です。
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持久力系アスリートとプロバイオティクスの関係を調べた研究のひとつに、マラソン選手を対象に16週間プロバイオティクスを摂取させたものがあります。対照群(何も摂らないグループ)と比べて、上気道の体調を維持しやすい傾向が報告されています。また、腸内細菌叢(腸の中にいる菌の種類と数のバランス)と最大酸素摂取量との関連を調べた研究では、特定の菌(主に短鎖脂肪酸を作る菌群)が多いアスリートほどスタミナ指標が高い傾向が見られたと報告されています。ただしこれらの研究は規模が小さく、被験者数が30〜60名程度のものが多いため、「万人に当てはまる」と結論づけるにはさらなる検証が必要とされています。
「スタミナが上がる」ではなく「コンディションを維持しやすい」
ここで大事なポイントがあります。研究で見られているのは、主に「スタミナの数値そのものが劇的に上がる」という結果よりも、体調を崩しにくくなる・練習を継続しやすくなるという方向の話が多いということです。
つまり、プロバイオティクスがスタミナを底上げするというよりは、「腸のコンディションを整えることで、せっかくのトレーニングが体調不良でムダにならない」という観点での期待が大きいと言えます。

なるほど、「強くなる」というより「ちゃんと練習できる体を保てる」ってことですね。

そう理解するとイメージしやすいですよね。激しいトレーニングを続けていると、体が疲弊して体調を崩しやすくなることがあります。そういうときに腸内環境が整っていると、コンディションの落ち込みが少なくて済む可能性があると報告されています。ただし個人差が大きいので、「必ずそうなる」とは言えません。

私自身も冬場のトレーニング期間中にプロバイオティクスを取り入れることがありますが、「体が崩れにくい気がする」という感覚は確かにあります。もちろん個人の実感ですが、研究の方向性と重なる部分がありますね。

どの菌株が使われているか — 形態・菌株の選び方
プロバイオティクスといっても、中身は商品によってかなり違います。菌の種類(菌株)が違うと、体での働き方も変わる可能性があるので、選ぶときに少し意識しておくとよいです。
主な菌株のタイプ
運動との関係で研究に使われることが多い菌株は、大きく3つのグループに分けられます。
| 菌株グループ | 特徴 | 運動との関係で言われていること |
|---|---|---|
| ラクトバチルス属(Lactobacillus) | 乳酸菌の代表。ヨーグルトなどにも入っている | 腸の粘膜を支える働きとの関連を調べた研究が多い |
| ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium) | 腸内の善玉菌の代表。整腸作用で知られる | 体調の維持・腸のコンディションとの関係が報告されている |
| サッカロマイセス・ブラウディ(Saccharomyces boulardii) | 酵母由来。菌ではなくキノコの仲間 | 腸の粘膜バリアのサポートに関わるとされる。抗生物質を使用中でも生き残れる特性がある |
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ラクトバチルス属の中でも、運動との関係で研究に登場しやすいのは Lactobacillus acidophilus(ラクトバチルス・アシドフィルス)や Lactobacillus rhamnosus などです。ビフィドバクテリウム属では Bifidobacterium longum や Bifidobacterium bifidum が腸内環境の安定に関わるとされています。複数の菌株を組み合わせた「マルチストレイン」製品が運動との関係で使われることが多いのは、単一菌株よりも腸内の多様性に働きかけやすい可能性があるからとされています。ただし「この菌株が一番いい」という決定的な結論はまだ出ていないのが現状です。
菌数(CFU)の目安
プロバイオティクス製品を選ぶときに「30 Billion CFU」などと書かれているのを見たことがある方も多いと思います。CFUは「生きている菌の数」を表す単位です。
一般的には、10億〜300億CFU程度のものが市場の多くを占めています。「多ければ多いほどいい」と思いがちですが、腸内に定着できる菌の数には限りがあるため、必ずしも数が多い方が体にとってよい、とは言い切れないのが現状です。
初めて試す方は、まず低〜中程度のCFU数の製品から始めて、体の反応を見ながら調整していくのが無理のない進め方です。

CFUって単位、初めて見たとき「何これ?」ってなりました。

CFU(Colony Forming Unit)は日本語で「コロニー形成単位」と言い、簡単に言うと「生きて働ける状態の菌の数」です。1 Billion CFUが10億個なので、30 Billion CFUは300億個ということになります。ただし、製品を飲んでから腸に届くまでに胃酸などで一部は死んでしまうため、腸内に実際に届く数はもう少し少なくなります。

推奨される摂取タイミングと量
「いつ飲めばいいの?」というのは、実際に使ってみようと思ったときに一番気になるポイントだと思います。
| タイミング | 特徴 |
|---|---|
| 食事と一緒(または食直後) | 食べ物が胃酸を中和してくれるため、菌が腸まで届きやすいとされる。最も一般的 |
| 起床後すぐ(空腹時) | 一部の製品や研究で使われる。腸への届きやすさは製品設計(腸溶コーティング等)による |
| 運動後 | 一部のスポーツ向け研究で用いられるタイミング。食事と合わせることが多い |
| 就寝前 | 腸が「休んでいる時間」に菌が定着しやすいとする考え方もある |
一般的に最もよく使われているのは食事と一緒か、食後すぐのタイミングです。腸まで菌が届くためには胃酸を乗り越える必要があるため、胃に食べ物があるタイミングの方が菌にとって過ごしやすい環境になるとされています。
量については、製品ごとに推奨される目安量が違うため、まずはパッケージの記載に従うのが基本です。自己判断で大量に摂ると、腸が慣れていない間はお腹が張ったりガスが増えたりすることがあります。
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プロバイオティクスの「腸溶コーティング(enteric coating)」とは、カプセルや錠剤の表面を特殊な素材でコーティングし、胃酸では溶けず腸に入ってから溶ける設計にしたものです。胃酸に弱い菌株を使っている製品や、生きたまま腸に届けることを重視した製品でよく用いられます。空腹時に飲んでも菌が届きやすくなるメリットがある一方、コーティングの有無で価格差が出ることもあります。製品選びの際に「enteric coated」や「腸溶カプセル」という記載があれば、この設計が施されていると確認できます。
他の成分との組み合わせ
プロバイオティクスは単体で使うほか、他の成分と組み合わせることもあります。いくつかよく見られる組み合わせをご紹介します。
プレバイオティクスとの組み合わせ(シンバイオティクス)
プレバイオティクスとは、腸内の有用菌の「エサ」になるもので、食物繊維やオリゴ糖がその代表です。プロバイオティクス(有用菌)+プレバイオティクス(そのエサ)を一緒に摂ることを「シンバイオティクス」と呼びます。
有用菌をただ送り込むだけでなく、腸内で生き続けるための環境も整えるという考え方で、最近の製品では最初からプレバイオティクスも配合されているものも増えています。
グルタミンとの組み合わせ
グルタミンはアミノ酸の一種で、腸の粘膜細胞のエネルギー源として知られています。激しい運動後の腸のコンディション維持との関わりを調べた研究があり、プロバイオティクスと方向性が近いことから組み合わせて使われることがあります。
ビタミンDとの組み合わせ
ビタミンDは腸の免疫機能に関わるとされており、腸内環境の整備という観点でプロバイオティクスと一緒に摂られることがあります。特に冬場や日照時間が少ない時期に不足しやすい栄養素でもあります。

プレバイオティクスとプロバイオティクス、似た言葉で混乱してましたが、「エサと菌のセット」と覚えたら分かりやすいですね。

そうですね。プレバイオティクスはいわば「有用菌のごはん」です。菌だけ送り込んでもエサがなければ定着しにくいので、セットで意識するといいですよ。

実際に選ばれている商品と、そのリアルな飲み方
iHerbで運動を意識する方に選ばれているプロバイオティクス製品と、実際の飲み方の傾向をご紹介します。あくまでも選択肢の一つとして、参考にしてみてください。
カジュアルに始めたい方:5 Billion CFU タイプ
プロバイオティクスを初めて試す方や、腸が敏感な方にも選ばれているのが低CFU数のタイプです。まずは体を慣らすという意味で、菌数が少なめのものから始める方も多いです。

California Gold Nutrition, LactoBif® 5 Probiotics, 5 Billion CFU, 60 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
- 1回量
- 1 capsule
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,578
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 34 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1カプセルを毎朝または夜に飲む方が多く、冷蔵庫保管派も。食事と一緒または食後に飲む、週3回ペースで飲むといった声も。
- 「冷蔵庫保管して毎朝1錠飲んでいます」
- 「毎晩使用しています」
- 「1日1錠を数ヶ月続けています」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠92%
- 半量8%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝31%
- 食後31%
- 寝る前23%
- 就寝1時間前8%
- 空腹時8%
- カプセルが個別密閉されているため、隣接するカプセルが誤って開封されない
- カプセルが大きくなく飲みやすい、悪い味がない
- カプセルが小さく飲みやすい
- カプセルサイズが飲みやすい
- ブリスターパック1粒を出す時に2粒出てしまう問題がある
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- お通じ79%
- その他17%
- 肌7%
報告された体調の変化・副作用
- なし53%
- ガス多発3%
- 膨満感3%

California Gold Nutrition, LactoBif® 5 Probiotics, 5 Billion CFU, 120 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
- 1回量
- 1 capsule
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,760
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 42 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1カプセルを朝または夜に飲む方が多く、食前・食後どちらもあります。2年以上継続する方や、週3回ペースの方もいます。
- 「毎晩1錠飲んでいる、味はない」
- 「1日1回、朝に1錠飲んでいる」
- 「1日1回飲んで2ヶ月もつ」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠96%
- 半量5%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前33%
- 朝33%
- 食後33%
- barely notice in terms of taste/swallowing, kept in fridge, blister packs handy for travelling
- caps are not too big, easy to swallow, don't have bad taste
- started with very little CFU and increased slowly
- veggie capsules are easy to swallow, no discomfort or aftertaste
- カプセルが個別に密閉されているため、取り出しやすい
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- お通じ86%
- その他11%
- 気分・ストレス7%
- 肌7%
報告された体調の変化・副作用
- なし52%
- too much gas initially2%
- 初期膨満感2%
しっかり摂りたい方:30 Billion CFU タイプ
継続的にトレーニングをしている方や、腸のコンディションが気になる時期に集中して使いたい方に選ばれているのが30 Billion CFUタイプです。

California Gold Nutrition, LactoBif® 30 Probiotics, 30 Billion CFU, 60 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
- 1回量
- 1 capsule
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 43 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1カプセルが基本。朝の空腹時や食後2時間後に飲む人が多い。食事のタイミングは問わず飲める。
- 「食事に関係なく飲める」
- 「朝一番に空腹状態で1粒」
- 「通常は食後2時間後に毎日」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠95%
- 2錠5%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 空腹時44%
- 朝22%
- 寝る前11%
- 起床時11%
- 食後11%
- カプセルサイズが大きいため開封してスムージーやジュースに混ぜる
- 二重箔のブリスターパック(1回分ずつ個包装)で新鮮さを保つ、冷蔵不要、携帯しやすい
- 携帯しやすい小さいサイズ
- 携帯に便利で新鮮
- 時々入れ替えて飲む
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- お通じ88%
- その他6%
- 疲労6%
- 睡眠3%
- 肌3%
報告された体調の変化・副作用
- なし54%

California Gold Nutrition, LactoBif® 30 Probiotics, 30 Billion CFU, 120 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
- 1回量
- 1 capsule
- 参考価格2026/06/08時点
- ¥5,891
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 46 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1カプセルを水と一緒に飲む方が多い。朝の空腹時、食後2時間後、夜など飲むタイミングは様々。カプセルが大きい場合は開けてスムージーや水に混ぜる工夫も。
- 「毎朝空腹時に1カプセル飲んでいます」
- 「通常は食後2時間後に毎日飲んでいる」
- 「毎日1カプセルを水と一緒に、食事有無は問わず」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠94%
- 2錠6%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 空腹時45%
- 起床時18%
- 食後18%
- 寝る前9%
- 朝9%
- カプセルが飲みやすい
- カプセルが飲みやすい、味がない
- カプセルサイズが大きいため開いてスムージーやジュースに混ぜる
- サイズが小さく携帯できる、味がない
- ブリスターパックは手間だが冷蔵保存より良い
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- お通じ82%
- その他12%
- 疲労9%
- 気分・ストレス6%
- 睡眠6%
- 肌6%
報告された体調の変化・副作用
- なし48%
- 便秘2%
- 臭いがある2%
みんなの飲み方のポイント
iHerbのレビューや服用データを見ると、運動を意識してプロバイオティクスを使っている方の飲み方には、いくつかの共通したパターンがあります。
- 朝食と一緒に飲むのが最も多いパターン。毎日続けやすいタイミングとして選ばれている
- トレーニング前後の食事に合わせるという使い方も一定数見られる
- 「毎日少量を継続」派と「ハードな練習が続く期間だけ集中的に摂る」派に分かれる傾向がある
- 初めのうちはお腹の状態を見ながら少量から始め、1〜2週間かけて量を増やしていくというコメントが多い

「毎日継続」派と「練習期だけ」派で分かれるんですね。どちらが正解なんでしょう?

正解というよりは、目的次第ですね。腸内環境をベースラインから整えたいのであれば継続的に摂ることが多く、「ここ1ヶ月は大会前でハードな練習が続く」という期間限定のコンディション維持が目的であれば、その期間に集中させるのも合理的です。気になる症状が続く場合は、医師や薬剤師にご相談ください。
注意点と向いていない方
プロバイオティクスは一般的に安全性が高いとされていますが、いくつか気をつけたいポイントがあります。
始めたばかりのときに起こりやすいこと
プロバイオティクスを飲み始めた直後、腸内のバランスが変化する過程で、お腹が張る・ガスが増える・軟便になるといった変化を感じる方がいます。多くの場合は数日〜1週間程度で落ち着きますが、症状が強い場合や長く続く場合は無理して続けないことが大切です。
こんな方はまず医師・薬剤師に確認を
もっと詳しく知りたい方へ(クリックで展開)
以下の状況にあてはまる場合は、プロバイオティクスの使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
- 免疫機能が低下している方(免疫抑制剤を使用中など)
- 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)などの診断を受けている方
- 抗生物質を服用中の方(タイミングをずらすなどの工夫が必要な場合があります)
- 手術後や入院中で体が弱っている方
これらに該当しない一般的な健康な成人であれば、プロバイオティクスは多くの場合、日常的に使える選択肢とされています。
「腸活だけで全部解決する」は期待しすぎ
プロバイオティクスはあくまでも腸内環境を整えるサポートです。スタミナの土台は十分な睡眠・バランスの取れた食事・適切なトレーニング量の上にあります。プロバイオティクスはその土台を補うものとして位置づけると、期待とのギャップが生まれにくいです。

「魔法のサプリ」として使おうとすると必ず裏切られます。でも「体のコンディションを底上げする底辺の一つ」として長く使い続けるという感覚だと、うまく付き合えることが多いですよ。
まとめ:プロバイオティクスとスタミナ、今分かっていることと次の一歩
プロバイオティクスと運動のスタミナの関係を整理すると、こうなります。
- 腸と運動パフォーマンスには関係があるという方向性の研究は積み重なっている
- ただし「飲めば確実にスタミナが上がる」と断言できる段階ではなく、個人差も大きい
- 期待できることの中心は「スタミナの劇的な向上」より「コンディションを崩しにくくする・練習を続けやすくする」という方向
- 菌株・CFU数・タイミングは目的に合わせて選ぶ。まず食事と一緒が使いやすい
- 始めたばかりは少量から。体の反応を見ながら続ける
「腸を整える=体を整える」という考え方は、スポーツ栄養の分野でも少しずつ注目されてきています。今すぐ劇的な変化を求めるより、長く使い続けることが腸内環境に向き合うときの基本的な姿勢です。
※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
本品は医薬品ではありません。病気の治療を目的としたものではありません。
よくある質問(FAQ)
Q. プロバイオティクスは運動のスタミナに関係がありますか?
A. 腸内環境と運動パフォーマンスの関わりを調べた研究が近年増えており、特に持久力系スポーツをする人のコンディション維持との関連を示す報告があります。ただし「飲めば必ずスタミナが上がる」とまで言える段階ではなく、個人差も大きいとされています。
Q. 運動する人はどのタイミングで飲むといいですか?
A. 最も一般的なのは食事と一緒か食後すぐのタイミングです。胃に食べ物があると胃酸が和らぎ、菌が腸まで届きやすくなるとされています。朝食と一緒に飲むルーティンを作っている方が多いようです。
Q. 菌数(CFU)が多い方がいいですか?
A. 菌数が多いほど優れているとは一概には言えません。腸が慣れていない状態で急に大量の菌を摂ると、お腹が張るなどの変化が出ることもあります。初めての方は低〜中程度のCFU数の製品から始め、体の反応を見ながら調整するのが無理のない進め方です。
Q. プレバイオティクスとプロバイオティクスの違いは何ですか?
A. プロバイオティクスは腸に届ける有用菌そのもの、プレバイオティクスはその菌たちのエサになる食物繊維やオリゴ糖のことです。両方を合わせて摂ることを「シンバイオティクス」と呼びます。
Q. 運動している人に向いているプロバイオティクスの菌株はどれですか?
A. 現時点では「この菌株が最も運動に向いている」という決定的な結論は出ていません。ラクトバチルス属・ビフィドバクテリウム属の複数の菌株を配合したマルチストレイン製品が運動との関係を調べた研究で多く使われています。