
脳を支える油、オメガ3の話
午後2〜3時ごろ、画面を見ていると急に頭がぼんやりする。 さっきまで考えていたことが、なぜかするりと抜けていく。 「眠いわけじゃないんだけど、集中できない」—— そんな感覚、心当たりはありませんか?
食後の血糖値の波、睡眠不足、水分不足……原因はいくつか考えられますが、 最近、脳の働きを支える油が足りていない可能性も、注目されるようになってきました。
その油が、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)です。
「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズを聞いたことがある方は多いと思います。 あれは根拠のないうわさではなく、脳の構成成分に深く関わる話です。 でも、それが「午後のぼんやり」とどうつながるのか?
この記事では、オメガ3と頭の冴えに関する研究で分かっていること・まだ言えないこと、 そして実際にどう摂り入れているのかを、できるだけ平易にまとめました。
午後に頭がぼんやりする、あの感覚の正体
まず、「午後のぼんやり」そのものを少し整理しておきます。
午後の集中切れは、医学的に「昼食後の眠気(ポストランチディップ)」と呼ばれることもあります。 これは体内時計の自然なリズムで、食事の有無にかかわらず午後1〜3時ごろに眠気のピークが来ることが知られています。
ただ、それとは別に「毎日じわじわ頭が重い」「考えがまとまらない」「もともとそんな状態じゃなかった気がする」 という感覚を抱えている方も多いです。
こちらは、脳の環境そのものが変化している可能性があります。 その「脳の環境」に深く関わるのが、今回テーマにしているオメガ3なんです。

「頭がぼんやりする」って、そもそも脳が疲れてるんですか?それとも栄養の話なんですか?

両方の側面があるんですよね。疲労や睡眠不足が原因のこともある。でも、脳の細胞自体が働きやすい環境にあるかどうかも、関係してくるんです。そこにオメガ3が絡んできます。

なぜオメガ3(DHA/EPA)が注目されているのか
脳の細胞膜の約40%はDHAでできている
少し体の話をします。難しくないので、ちょっとだけお付き合いください。
脳の神経細胞(ニューロン)は、薄い膜に包まれています。 この膜がやわらかくて動きやすい状態にあると、細胞どうしの情報のやり取りがスムーズになります。
そして、この膜の成分のうち約40%を占めているのがDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸です。 DHAが豊富だと膜がなめらかに動き、少なくなると固くなって情報の伝わりが鈍くなる、 そんなイメージで考えてもらうと分かりやすいです。
DHAは体の中でほとんど作れないので、食べ物や飲み物から取り込むしかない成分です。 青魚(サバ・イワシ・サーモンなど)に多く含まれていますが、 週に何度も食べているという方は、少数派かもしれません。

DHAは脳だけでなく目の網膜にも多く含まれています。「魚を食べると頭が良くなる・目にいい」と言われてきたのは、こういった背景があるんですね。
EPAは「脳の炎症」をしずめる役割で注目されている
EPA(エイコサペンタエン酸)は、DHA とセットで語られることが多い脂肪酸です。
EPAが注目されているのは、脳の神経の炎症をしずめる働きとの関係です。
脳の神経が慢性的に軽い炎症状態にあると、 「気分が落ち込みやすい」「頭に霞がかかったような感覚」が続きやすいと考えられています。 (これは病気の話ではなく、日常の「コンディション」の話です。)
EPAには、この炎症を和らげる方向に働く成分(プロスタグランジンなど)を作る材料として 使われる、という性質があります。
もっと詳しく知りたい方へ(EPAと神経の炎症のしくみ)
EPAは体内で「プロスタグランジンE3」や「レゾルビン」などと呼ばれる物質に変換されます。これらは炎症を収める方向に働くシグナル物質で、オメガ6系の脂肪酸(アラキドン酸など)から作られる炎症促進系の物質と"綱引き"をしているイメージです。現代の食生活ではオメガ6の摂取が多くなりがちで、オメガ3が相対的に少ない状態になっている人が多いと言われています。この「オメガ6:オメガ3のバランス」を整えることが、神経の炎症状態を穏やかにするカギのひとつと考えられています。

研究で分かっていること——何が言えて、何はまだ言えないか
正直に言うと、「オメガ3を飲んだら午後の集中が上がる」と確実に言える段階ではありません。
でも、まったく関係ないかというと、そうでもない。 ここ数年で積み重なってきた研究を、かみ砕いて紹介します。
健康な若い人への研究:微妙な差、でも無視できない
健康な成人(主に20〜30代)を対象に、DHA/EPA のサプリを一定期間飲んでもらい、 記憶力・注意力・処理速度などを測った研究がいくつかあります。
結果は「はっきり差が出た」ものもあれば「ほとんど変わらなかった」ものもあって、 研究によってばらつきがあります。
ただ、複数の研究をまとめて分析した大きな検討では、 もともと魚をあまり食べていない人・血中のDHA値が低い人のほうが、 補った後に認知機能の変化が見られやすいという傾向が出ています。
つまり「すでに足りている人には変化が見えにくく、足りていない人に変化が出やすい」 という構図になっています。

じゃあ、魚をちゃんと食べてる人には意味がないってこと?

必ずしもそうとは言い切れないんですが、少なくとも「補う意義がより大きいのは、足りていない人」という見方はできます。日本人の平均的な魚の摂取量は年々下がっていますので、「自分は足りてるはず」と思っていても、案外そうでない方も多いんですよ。
子どもや高齢者の研究では比較的一致した結果が出ている
大人の「午後のぼんやり」との直接的な関係ではないのですが、 参考になるのが子どもや高齢者を対象にした研究です。
学齢期の子どもたちへの研究では、オメガ3を補ったグループで 「注意の持続」「読み書きの速度」などに変化が見られたものが複数あります。
また、高齢者を対象にした研究では、DHA を継続的に補ったグループと そうでないグループを比較すると、記憶のテスト結果に差が出たものが報告されています。
これらから言えるのは「DHAは脳の働きに無関係ではなさそう」ということです。 「午後の大人のぼんやりに効く」とはまだ断言できないものの、 脳に油が行き届いている状態を保つこと自体は、意味がありそうという読み方はできます。
もっと詳しく知りたい方へ(成人向け認知機能研究の概要)
成人を対象にしたオメガ3と認知機能に関する研究は、試験の期間・投与量・被験者の食生活背景によって結果がかなり異なります。ある検討では、24週間にわたって1日あたりDHA約1gを補ったグループで、ワーキングメモリ(作業記憶)の正確さが向上したと報告されています。一方、すでに魚を週3回以上食べていた人たちへの試験では、有意な差が出なかったものもあります。現時点では「誰でも確実に効果がある」とは言えず、「不足している人・食事からの摂取が少ない人に変化が見られやすい」という解釈が研究者の間では比較的共通した見方になっています。
「気分の波」「モヤがかかった感覚」との関係も研究されている
「集中できない」という感覚には、認知機能だけでなく気分の状態も関係しています。
気分が落ち込んでいたり、なんとなく気分が上がらない日が続いていたりすると、 午後の集中切れはより強く感じやすくなります。
EPAと気分の関係については、いくつかの研究で「EPAを多めに含む製品を補ったグループで、 気分に関するスコアが変化した」という報告があります。 ただし、これも「誰でも変わる」という話ではなく、 特定のコンディション(ストレスが高い状態、など)の人に変化が見られやすいようです。

研究のデータを見ていると、「魚をほとんど食べない生活をしている人」「仕事のストレスが続いている人」に変化が出やすい、という傾向は一致してるんですよね。現代の食生活を考えると、これはかなり多くの人が当てはまりそうで。

「みんなの飲み方」——実際の服用パターン
iHerbのレビューや購入データをもとに、VitaSortが分析した「よく見られる飲み方のパターン」をご紹介します。
よく見られる3つのパターン
| パターン | 飲むタイミング | 量の目安 | こんな人に多い |
|---|---|---|---|
| 食事と一緒派 | 昼食・夕食のどちらか1回 | 1〜2粒 | 胃に負担を感じたくない方 |
| 朝食セット派 | 朝食と一緒に毎日 | 1〜2粒 | 習慣化したい・忘れにくくしたい方 |
| 夕食まとめ派 | 夕食後にまとめて | 2〜3粒 | 昼は職場で飲みにくいという方 |
最も多いのは「食事と一緒(特に夕食)」というパターンです。 オメガ3は油脂と一緒に摂ると体への吸収がよくなると考えられているため、 食事のタイミングに合わせる飲み方は理にかなっています。

食事と一緒がいいんですね。朝・昼・夕、どれが一番いいですか?

研究では食事と一緒であれば大きな差はないと考えられています。一番大切なのは「続けられること」なので、自分の生活リズムで飲みやすい食事のタイミングが一番です。
iHerbで実際に選ばれている商品と飲み方データ
以下は、iHerbで多くの方に選ばれているオメガ3商品です。 参考価格・評価・飲み方の傾向(みんなの飲み方)をご確認いただけます。

California Gold Nutrition, Omega-3 Premium Fish Oil, 100 Fish Gelatin Softgels (1,100 mg per Softgel)
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,975
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 37 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜3粒を朝食や夕食と一緒に飲むパターンが多い。1日2粒が推奨量だが、半量や3粒など各自で調整する声も。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝食と夕食に合わせて量を調整」
- 「1日1粒のみ使用している」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠60%
- 3錠以上20%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後50%
- 朝25%
- 昼12%
- 空腹時12%
- 飲みやすい、魚の後味がない
- ボトルが大きく携帯が不便、複数錠の服用が煩わしい
- 最大1日用量に達するため複数カプセル必要
- 効力が低いため(1/3の効力なので3錠必要)
- 医師の推奨に従う
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌50%
- 疲労28%
- 足の攣り・筋肉28%
- 気分・ストレス22%
- その他17%
報告された体調の変化・副作用
- なし76%
- 最小限のげっぷと味覚残留3%
- 魚のゲップ(稀)3%
- 魚の臭い・後味あり3%

NOW Foods, Omega-3 Fish Oil, 1,000 mg, 180 EPA - 120 DHA, 100 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,382
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 45 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2粒を食事と一緒に飲む方が多いです。カプセルは大きめですが、水で飲むと飲みやすいという声があります。
- 「1日2粒飲んでいます」
- 「毎日スプーン1杯を何年も続けています」
- 「食事と一緒に1粒を毎日飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠57%
- 2錠29%
- 3錠以上14%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後73%
- 昼9%
- 朝9%
- 空腹時9%
- 飲みやすい
- 医師の推奨
- 粒が大きい
- 粒が大きいが飲みやすい
- サイズが大きすぎず、ソフトジェル形状で飲みやすい
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌54%
- 足の攣り・筋肉31%
- 疲労27%
- その他23%
- 気分・ストレス19%
- お通じ4%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- 吐き気2%
- 時々魚の後味がある2%
- 魚臭いげっぷ2%

NOW Foods, Ultra Omega-3 Fish Oil, 90 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,981
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 60 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2カプセルを朝食時や夕食時に摂取する方が多い。脂肪分のある食事と一緒に飲むと良いとの声もある。
- 「朝1粒、夕食時に1粒飲んでいます」
- 「朝食か昼食時に1錠、脂肪分のある食事と一緒に」
- 「就寝前に飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠62%
- 2錠27%
- 3錠以上12%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝51%
- 寝る前16%
- 昼16%
- 食後16%
- カプセルサイズがやや大きいが飲みやすい
- 粒のサイズが適切で飲みやすい
- 1つのソフトジェルで済むため利便性が高い
- カプセルが大きすぎず飲みやすい
- カプセルが小さく飲みやすい
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- その他50%
- 肌32%
- 足の攣り・筋肉26%
- 疲労18%
- 気分・ストレス13%
- 睡眠5%
報告された体調の変化・副作用
- なし70%
- ゲップで魚の味がすることがある(稀)2%
- 小さくて奇妙な味2%

California Gold Nutrition, Omega-3, Premium Fish Oil, 240 Fish Gelatin Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥4,296
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 36 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日2〜3粒を朝食・昼食・夕食時に分けて飲むパターンが多い。食事と一緒に摂る人が大半で、半量から始める人もいる。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝に飲む、食事なしでも問題ない」
- 「1日2回、食後に1オンス飲んでいる」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠53%
- 3錠以上27%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝42%
- 食後33%
- 寝る前8%
- 昼8%
- 空腹時8%
- 食事と一緒に飲むと飲みやすい
- 飲みやすく、魚の後味がない
- 1日1錠で高濃度(1100mg)を摂取できる、飲み込みやすい形状
- potencyが低いため複数必要
- カプセルサイズが中程度で飲みやすい、臭いがほぼなく魚のゲップがない
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 足の攣り・筋肉42%
- その他37%
- 肌26%
- 気分・ストレス21%
- 疲労21%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- ゲップと製品の味が時々する(最小限)3%
- ごくまれに魚のげっぷ3%
- 軽い魚の味3%
- 魚臭/後味3%
どの「形態」が使われているか——フィッシュオイル・クリルオイル・アルジーオイル
オメガ3のサプリには、大きく3種類の「原料タイプ」があります。 成分としてのDHA・EPAは共通ですが、原料・特徴・向いている人が違います。
※各タイプの詳しい違いは後の比較表でまとめています。
フィッシュオイル(魚油型)
最もポピュラーな形態です。 アンチョビ・マグロ・サーモンなどの小〜中型魚から取り出した油を使っています。 DHA・EPA の含有量が多く、コスパがよいため、はじめてオメガ3を試す方に多く選ばれています。
クリルオイル(オキアミ油型)
南極に生息するオキアミという小型甲殻類から取り出す油です。 DHA・EPAがリン脂質型(りんししつがた)という形で結合しており、 体への吸収がよいと言われています。 ただし含有量あたりの価格はフィッシュオイルより高くなることが多いです。 甲殻類アレルギーの方には向きません。
アルジーオイル(藻油型・ヴィーガン対応)
魚がDHAを持つのは、もとをたどると「藻(も)を食べているから」です。 アルジーオイルは、その藻から直接DHAを取り出したものです。 魚を使わないため、ヴィーガン・ベジタリアンの方、魚アレルギーの方に選ばれています。 ただし、EPAの含有量が少ない製品が多いという点は確認が必要です。
もっと詳しく知りたい方へ(リン脂質型とトリグリセリド型の違い)
オメガ3の結合形式には「トリグリセリド型」「エチルエステル型」「リン脂質型」などがあります。フィッシュオイルの多くはトリグリセリド型(天然の魚に近い形)またはエチルエステル型(濃縮精製されたもの)です。一方、クリルオイルはリン脂質型で、脂質の中でも細胞膜に取り込まれやすい形です。リン脂質型のほうが少ない量でも血中濃度が上がりやすいという研究報告がある一方、価格が高くなるというデメリットもあります。どちらが「上」ということではなく、コスト・アレルギー・生活スタイルに合わせて選ぶのが現実的です。
3タイプの比較表
| タイプ | 原料 | DHA/EPA含有 | 吸収の特徴 | こんな方に |
|---|---|---|---|---|
| フィッシュオイル | 魚 | 多い | スタンダード | はじめての方・コスパ重視 |
| クリルオイル | オキアミ | 少なめ | 吸収されやすいとされる形 | 少量で試したい方 |
| アルジーオイル | 藻 | DHAが中心 | 魚なし・植物由来 | ヴィーガン・魚アレルギーの方 |

摂るタイミングと量——どう考えればいいか
タイミングは「食事と一緒」が基本
オメガ3は脂溶性の成分(油と一緒に溶けて吸収される)なので、 食事中または食直後に飲むのが吸収の面では理にかなっています。 空腹時に飲むと、魚のにおいが気になったり、胃に違和感を感じる方もいます。
「午後のぼんやりが気になるから昼食に合わせたい」という方もいますが、 オメガ3は体の中でゆっくり蓄積していく成分です。 朝・昼・夕のどの食事に合わせても、長期的な体への取り込み量はほぼ変わらないとされています。
1回に飲む量の目安
世界保健機関(WHO)は健康維持を目的とした場合、EPA+DHAを1日あたり合計500mg〜1000mg程度を 摂ることを参考として示しています。 一般的なフィッシュオイルのソフトジェル1粒には、EPA+DHAが300〜500mg程度含まれることが多く、 1〜2粒を食事と一緒に飲む、というのがよく見られる飲み方です。
ただし、製品によって1粒あたりの含有量は大きく異なります。 「1,000mgのソフトジェル」と書かれていても、それは油全体の重さであることが多く、 そのうちのEPA+DHAが何mgかを確認するのが重要です。

「1000mg」って書いてあっても、EPA+DHAが1000mgじゃないんですね!知らなかった……

これ、本当に見落としがちなポイントなんです。「Fish Oil 1000mg」は魚油全体の量で、実際のEPA+DHAはその半分以下のことも多い。ラベルの「EPA ○○mg/DHA ○○mg」の数字を必ず確認してほしいです。
タイミング別の特徴まとめ
| タイミング | 向いている方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 朝食と一緒 | 習慣化しやすい、忘れにくい | 朝食が少ない場合は吸収が落ちることも |
| 昼食と一緒 | 午後のコンディションを意識したい | 職場での持ち運びが必要 |
| 夕食と一緒 | 脂質の多い食事と合わせやすい | 最も多いパターン |

他の成分との組み合わせ
ビタミンD3と合わせるのが定番
oメガ3とビタミンD3は、同じ脂溶性(油に溶けるタイプ)の成分で、 食事と一緒に飲むタイミングが重なりやすいため、一緒に摂る方が多いです。 どちらも現代の生活習慣(魚を食べない・室内で過ごす)で不足しやすいと言われている成分で、 組み合わせとして定着しています。
マグネシウムは「夜のセット」として選ばれることが多い
マグネシウムは、神経の高ぶりをしずめる方向に関わるミネラルです。 夜の寝つきや睡眠の質を気にかける方が夕食後〜就寝前に取り入れることが多く、 オメガ3を夕食後に飲む方と組み合わせが重なります。

ただ、組み合わせをどんどん増やすよりも、まず1つをしっかり継続することのほうが大切です。何を飲んでいるか分からなくなってしまうと、自分の体への影響を判断しにくくなります。
ビタミンB群との組み合わせも
ビタミンB群(特にB6・B12・葉酸)は、神経の正常な働きに関わるビタミンです。 オメガ3と一緒に補うことで、相補的に脳の環境を整えたいという意識で選ぶ方もいます。 ただし、これらの組み合わせで「相乗的に○○が上がる」という研究データが確立しているわけではなく、 あくまで「バランスを整える」という考え方です。
もっと詳しく知りたい方へ(オメガ3×ビタミンB群の研究動向)
オメガ3とビタミンB群の組み合わせについては、主に高齢者の認知機能を対象とした研究が進んでいます。ある研究では、葉酸・B12・B6を補ったグループの脳の萎縮がゆるやかだったという結果が報告されましたが、このグループでオメガ3の血中濃度が高いほど結果がよかったという二次解析もあります。ただし、これは観察的な解析であり、「組み合わせを飲めば脳が守られる」という因果関係を証明したものではありません。現時点では「不足を防ぐことが基本」という見方が研究者の間では共通しています。
注意点と向いていない方
抗凝固薬(血をサラサラにするお薬)を飲んでいる方は必ず医師に確認を
オメガ3には、血液をかたまりにくくする方向に働く性質があることが知られています。 ワーファリン(ワルファリン)などの抗凝固薬を飲んでいる方がオメガ3を追加すると、 作用が変わる可能性があります。 この点は特に重要なので、お薬を飲んでいる方は必ず医師や薬剤師に相談してから。
魚・甲殻類アレルギーの方
フィッシュオイルは魚由来、クリルオイルは甲殻類由来のため、 該当するアレルギーがある方には向きません。 アルジーオイル(藻油)型であれば魚・甲殻類不使用なので、アレルギーのある方はこちらを。
「酸化」に気をつける
オメガ3は酸化しやすい油です。酸化した油は、かえって体によくない影響が出ることがあります。
- 開封後は冷蔵保存が基本(製品の指示に従う)
- においが強くなったら劣化のサイン
- 賞味期限内に使い切れる量を購入する

においが魚くさくなったらアウトってこと?買った後に冷蔵庫に入れたほうがいいんですね。

そうなんです。特に夏場は常温放置が一番危ない。魚のにおいがきつくなったり、封を開けてないのに古い油のにおいがしてきたりしたら、惜しくても処分を。
大量摂取は不要
「たくさん飲めばいい」という考えは必要ありません。 1日に摂るEPA+DHAの上限について、日本では具体的な数値は定められていませんが、 EFSA(欧州食品安全機関)は5g/日程度までを目安として示しています。 一般的なフィッシュオイルサプリを1〜3粒程度飲む分には、まず問題ない範囲です。 むしろ続けることのほうが、大量に飲むことよりも大切です。

まとめ——オメガ3と午後のぼんやり、どう向き合うか
改めて整理します。
- オメガ3(DHA/EPA)は脳の神経細胞の膜に多く含まれ、脳の環境を維持するのに関わる成分です
- 研究では「不足していた人に変化が見られやすい」という傾向が出ており、確実に誰でも変わるとは言えない段階です
- 日本人の魚の摂取量は年々減少傾向にあり、「自分には関係ない」とも言いにくい状況です
- 飲むなら、食事と一緒・毎日続けること・EPA+DHAの含有量を確認することが基本です
- お薬を飲んでいる方は、必ず医師や薬剤師への確認を
「午後の集中切れを根本からどうにかしたい」と思ったときに、食事の見直しと一緒に検討できる選択肢のひとつとして、オメガ3を頭に入れておいてもらえれば幸いです。
よくある質問(FAQ)
Q. オメガ3(DHA/EPA)は午後のぼんやりや集中切れに関係がありますか?
A. 脳の神経細胞の膜にDHAが多く含まれることから、研究が続けられています。「誰でも確実に変わる」と言える段階ではありませんが、魚の摂取が少ない方・DHA不足が疑われる方では変化が見られやすいという傾向が報告されています。
Q. オメガ3サプリはいつ飲むのがいいですか?
A. 食事と一緒が基本です。オメガ3は脂溶性の成分なので、食事中または食直後に飲むと吸収されやすくなります。朝・昼・夕のどのタイミングでも長期的な差は少ないとされていますので、続けやすいタイミングを選んでください。
Q. フィッシュオイル・クリルオイル・アルジーオイルの違いは何ですか?
A. 原料と吸収の形が異なります。フィッシュオイルは魚由来でDHA/EPA含有量が多くコスパがよく、クリルオイルはオキアミ由来で吸収されやすい形とされています。アルジーオイルは藻由来で魚不使用のため、ヴィーガンの方や魚アレルギーの方に向いています。
Q. 「Fish Oil 1000mg」と書かれていたら、EPA+DHAが1000mgですか?
A. 違います。「1000mg」は魚油全体の重さで、実際のEPA+DHAはその半分以下のことが多いです。ラベルに書かれた「EPA ○○mg/DHA ○○mg」の数字を確認してください。
Q. オメガ3サプリを飲んではいけない人はいますか?
A. 抗凝固薬(ワーファリンなど)を服用中の方、魚・甲殻類アレルギーの方(フィッシュオイル・クリルオイルの場合)は注意が必要です。お薬を飲んでいる方は、必ず事前に医師や薬剤師にご相談ください。
※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
本品は医薬品ではありません。病気の予防・治療を目的としたものではありません。
参考にした研究・情報源(クリックで展開)
- Yurko-Mauro K, et al. Beneficial effects of docosahexaenoic acid on cognition in age-related cognitive decline. Alzheimer's Dement. 2010. PMID: 20434961
- Stonehouse W, et al. DHA supplementation improved both memory and reaction time in healthy young adults. Am J Clin Nutr. 2013. PMID: 23515006
- EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies. Scientific Opinion on the Tolerable Upper Intake Level of eicosapentaenoic acid (EPA), docosahexaenoic acid (DHA) and docosapentaenoic acid (DPA). EFSA Journal. 2012.
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」脂質に関するガイドライン
- NIH Office of Dietary Supplements – Omega-3 Fatty Acids Fact Sheet for Health Professionals. https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/