
授乳期とオメガ3、何が分かっている?
授乳中、食事や栄養のことが気になり始めた方へ。
「DHAって赤ちゃんにいいって聞いたけど、サプリで摂っていいの?」「授乳中でも飲めるの?」——そんな疑問を抱えたまま、なんとなく後回しにしていませんか。
オメガ3(DHA・EPA)は、授乳期の栄養ケアの文脈で研究が積み重なっている成分のひとつです。ただ、「誰でも必ず○○になる」とまで言える段階ではなく、個人差もあります。
この記事では、研究で分かっていること・まだはっきりしないこと、そして選び方・飲み方・注意点を、できるだけ分かりやすく整理しました。
オメガ3(DHA/EPA)と授乳期——なぜセットで語られるの?
母乳には、赤ちゃんの体をつくるための栄養素がたっぷり含まれています。そのなかでも、DHA(ドコサヘキサエン酸)は特に注目されてきました。

DHAって脳にいいってよく聞きますけど、授乳中とどう関係があるんですか?

赤ちゃんの脳や目の神経組織には、DHAが多く含まれています。生まれてからの数か月間、赤ちゃんはお母さんの母乳を通じてDHAを受け取っているんです。研究では、お母さんの食事や体内のDHA量が、母乳中のDHA濃度に関係すると報告されています。

つまり、赤ちゃんへの「届け先」として、お母さん自身の栄養状態が関係してくるということですね。
DHAとEPAはどちらも「オメガ3脂肪酸」という種類の脂質です。青魚(サバ・イワシ・サーモンなど)に多く含まれており、体の中では自分でほとんど作れないため、食事か補助食品から摂る必要があります。
授乳期には、赤ちゃんへ供給する分も含めて必要量が増えると考えられており、日本の食事摂取基準でも授乳婦の目安量が設定されています。

なぜオメガ3が授乳期の栄養として注目されるのか——体の中での働き
DHAとEPAが体の中でどんな役割を持っているか、簡単に整理しておきます。
DHA:脳・神経・目に集まる脂質
DHAは「細胞膜の材料」として体中の細胞に使われますが、特に脳・神経・目の網膜に多く集まっています。赤ちゃんの神経系は生後しばらく急速に発達するため、この時期のDHA供給は研究者から注目されています。
EPA:体の炎症バランスに関わる
EPAは、体の炎症バランスに関わる物質(プロスタグランジンなど)の材料になります。出産後のお母さんの体は大きく変わる時期でもあり、炎症バランスを整える働きを持つEPAも、授乳期の文脈で語られることが増えています。
もっと詳しく知りたい方へ(DHAと細胞膜の関係)
DHAは化学的に「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれ、炭素22個・二重結合6か所を持つ長い鎖状の構造をしています。この構造が細胞膜に組み込まれると、膜の「しなやかさ」が増し、細胞同士のやり取り(シグナル伝達)がスムーズになると考えられています。脳の神経細胞は互いに細かいネットワークを張り巡らせているため、膜の柔軟性がコミュニケーションの質に関わるとされています。一方、DHAが不足すると、その穴を埋めるように別の脂肪酸(オメガ6系など)が使われ、膜の性質が変わると報告されています。
研究で分かっていること——何が言えて、何はまだ言えないか
「オメガ3と授乳期」については、世界中で研究が続けられています。ただし、現時点では「誰でも確実に○○になる」と断言できるほど証拠が揃っているわけではありません。「関係はありそうだが、人によって差がある」——これが正直なところです。

じゃあ、何が分かっていて、何がまだ分からないんですか?

大きく3つのポイントで整理してみますね。
① 母乳中のDHA濃度はお母さんの食事と関係する
複数の研究で、魚をよく食べるお母さんや、DHA補助食品を摂ったお母さんの母乳には、DHAが多く含まれる傾向があると報告されています。食事からのDHAが母乳の成分に反映されやすいことは、比較的多くの研究で一致した結果が出ています。
日本人女性を対象にした調査でも、魚介類の摂取量が少ないグループでは母乳中のDHA濃度が低い傾向が見られたという報告があります。

「食べたものが母乳に出る」という感覚は、多くのお母さんが経験的に持っていると思いますが、DHAについても研究で裏付けが見えてきているわけですね。
② 赤ちゃんへの影響——「関係ありそう」という段階
母乳を通じたDHA供給が、赤ちゃんの神経発達や目の発達に関係するかどうかは、多くの研究者が調べてきたテーマです。
一部の研究では、母乳中DHA濃度が高いグループの赤ちゃんで、視力の発達や一部の認知機能の指標がやや良い傾向があったと報告されています。ただし、こうした研究は「関係がありそう」を示すものであり、「DHAを摂れば赤ちゃんが賢くなる」とまで言える根拠はまだ十分ではありません。

この分野の研究は、測り方や対象者の違いで結果がばらつくことが多いんです。「研究がある=確実」ではなく、あくまで「関係がありそうなシグナルが出ている」という解釈が適切です。
もっと詳しく知りたい方へ(研究の難しさ)
授乳期の研究は、倫理的な制約から「無作為に授乳方法を変える」ような厳密な試験が行いにくいという難点があります。また、母乳中のDHA濃度に影響する要因は食事だけでなく、お母さんの体格・遺伝・補助食品の使用など多岐にわたります。さらに、赤ちゃんの神経発達を測る指標自体も標準化が難しく、研究間で比較しにくい状況があります。こうした理由から、「関係はある可能性が高い」としながらも、「どのくらい摂ればどのくらい変わる」というはっきりした数値はまだ出ていません。
③ お母さん自身への研究
出産後のお母さんについても、研究が行われています。産後の気分の変化とオメガ3の関係を調べた研究があり、体内のDHA・EPA量が産後の状態と関係する可能性を示唆するものもあります。ただし、これも「可能性がある」という段階であり、特定の症状を「ケアできる」と言える根拠が確立されているわけではありません。
気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。

どんな形態が使われているか——fish oil・krill oil・algae oil
オメガ3サプリには、大きく3つの「原料タイプ」があります。それぞれに特徴があるので、自分に合うものを選ぶ参考にしてください。
※各タイプの詳しい違いは、後の比較表でまとめます。
フィッシュオイル(魚油タイプ)
最も広く使われているタイプです。イワシやアンチョビなどの小魚から抽出したオイルを、ゼラチンや魚ゼラチンのカプセルに封入したものが一般的です。DHA・EPAの含有量が多く、コスパが良い商品が揃っています。魚特有のにおいが気になる方には「腸溶性コーティング(胃ではなく腸で溶けるタイプ)」や「においを抑えた加工」の商品も出ています。授乳中の方を含む多くの研究でも、このタイプが使われています。
クリルオイル(オキアミ由来タイプ)
南極オキアミから抽出した油です。DHA・EPAが「リン脂質」という形で含まれており、フィッシュオイルとは構造が少し異なります。リン脂質型は体に吸収されやすいという意見もありますが、吸収率の差が実際にどのくらい意味を持つかは研究でまだはっきりしていません。1粒あたりのDHA・EPA量はフィッシュオイルより少ない場合が多く、価格は高め。
アルジーオイル(藻類由来タイプ)
魚がDHAを持つ理由は、もともと海藻・微細藻類を食べているから。そのDHAの「源」を直接使ったのが藻類由来オイルです。魚を使わないため「ベジタリアン・ヴィーガン対応」として注目されています。においも少なく、EPAよりDHAを多く含む傾向があります。ただし、フィッシュオイルと比べると価格は高めです。
| タイプ | 原料 | DHA・EPA量 | においの少なさ | 価格帯 | こんな方に |
|---|---|---|---|---|---|
| フィッシュオイル | 小魚 | 多め | 商品による | 手頃 | 基本的に使いやすい |
| クリルオイル | オキアミ | やや少なめ | 少なめ | やや高め | 吸収の形にこだわりたい方 |
| アルジーオイル | 微細藻類 | DHAが中心 | 少ない | 高め | 魚が苦手・植物由来を選びたい方 |
もっと詳しく知りたい方へ(TG型とEE型の違い)
フィッシュオイルには、DHA・EPAの化学的な結合の形として「トリグリセリド型(TG型)」と「エチルエステル型(EE型)」があります。TG型は魚そのものに近い自然な形。EE型は精製工程で作られる形で、1粒あたりのDHA・EPA量を増やしやすい一方、体内での利用のされ方がTG型とやや異なるという研究もあります。ただし、食事と一緒に摂れば吸収の差はかなり縮まるという報告もあり、「型」にこだわりすぎなくても、まず継続することの方が大切、という見方もあります。商品ラベルに「TG」「rTG(再エステル化トリグリセリド型)」と書いてあれば自然な形に近いタイプです。
「みんなの飲み方」——実際の服用パターンを見てみると
VitaSortでは、iHerbのレビューから実際の服用パターンを集計しています。授乳期のお母さんが多く使っているわけではありませんが、オメガ3全体の「使われ方の傾向」として参考にしてください。
一般的に多く見られるパターンをまとめると:
- 1日1〜2粒が最も多い(商品によって1粒あたりの含有量が異なるため、成分量で比較することが大切)
- 食事と一緒に摂るという声が多数。脂溶性のDHA・EPAは、食事中の脂質と一緒に摂ると吸収されやすいとされている
- 夕食時が最も多く、次いで朝食時。「習慣に組み込みやすいタイミング」を選んでいる方が多い印象
- 継続期間は「3か月以上」が多数を占める

食事と一緒がいいんですね。空腹時はよくないんですか?

空腹時だと胃に刺激を感じやすいという声もありますし、脂溶性の成分なので食事中の脂質と一緒の方が体に届きやすいと考えられています。「いつ飲んでも同じ」ではなく、タイミングを工夫するのは合理的な選択ですね。
iHerbで選ばれている商品と、そのリアルな飲み方
気になる方向けに、iHerbで扱いのある代表的な商品を紹介します。授乳中の摂取については、必ず事前に主治医または薬剤師にご相談ください。

California Gold Nutrition, Omega-3 Premium Fish Oil, 100 Fish Gelatin Softgels (1,100 mg per Softgel)
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,975
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 37 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜3粒を朝食や夕食と一緒に飲むパターンが多い。1日2粒が推奨量だが、半量や3粒など各自で調整する声も。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝食と夕食に合わせて量を調整」
- 「1日1粒のみ使用している」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠60%
- 3錠以上20%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後50%
- 朝25%
- 昼12%
- 空腹時12%
- 飲みやすい、魚の後味がない
- ボトルが大きく携帯が不便、複数錠の服用が煩わしい
- 最大1日用量に達するため複数カプセル必要
- 効力が低いため(1/3の効力なので3錠必要)
- 医師の推奨に従う
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌50%
- 疲労28%
- 足の攣り・筋肉28%
- 気分・ストレス22%
- その他17%
報告された体調の変化・副作用
- なし76%
- 最小限のげっぷと味覚残留3%
- 魚のゲップ(稀)3%
- 魚の臭い・後味あり3%

California Gold Nutrition, Omega-3, Premium Fish Oil, 240 Fish Gelatin Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥4,296
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 36 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日2〜3粒を朝食・昼食・夕食時に分けて飲むパターンが多い。食事と一緒に摂る人が大半で、半量から始める人もいる。
- 「朝1粒、昼1粒飲んでいる」
- 「朝に飲む、食事なしでも問題ない」
- 「1日2回、食後に1オンス飲んでいる」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠53%
- 3錠以上27%
- 2錠13%
- 半量7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝42%
- 食後33%
- 寝る前8%
- 昼8%
- 空腹時8%
- 食事と一緒に飲むと飲みやすい
- 飲みやすく、魚の後味がない
- 1日1錠で高濃度(1100mg)を摂取できる、飲み込みやすい形状
- potencyが低いため複数必要
- カプセルサイズが中程度で飲みやすい、臭いがほぼなく魚のゲップがない
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 足の攣り・筋肉42%
- その他37%
- 肌26%
- 気分・ストレス21%
- 疲労21%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- ゲップと製品の味が時々する(最小限)3%
- ごくまれに魚のげっぷ3%
- 軽い魚の味3%
- 魚臭/後味3%

NOW Foods, Omega-3 Fish Oil, 1,000 mg, 180 EPA - 120 DHA, 100 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,382
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 45 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2粒を食事と一緒に飲む方が多いです。カプセルは大きめですが、水で飲むと飲みやすいという声があります。
- 「1日2粒飲んでいます」
- 「毎日スプーン1杯を何年も続けています」
- 「食事と一緒に1粒を毎日飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠57%
- 2錠29%
- 3錠以上14%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 食後73%
- 昼9%
- 朝9%
- 空腹時9%
- 飲みやすい
- 医師の推奨
- 粒が大きい
- 粒が大きいが飲みやすい
- サイズが大きすぎず、ソフトジェル形状で飲みやすい
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 肌54%
- 足の攣り・筋肉31%
- 疲労27%
- その他23%
- 気分・ストレス19%
- お通じ4%
報告された体調の変化・副作用
- なし69%
- 吐き気2%
- 時々魚の後味がある2%
- 魚臭いげっぷ2%

NOW Foods, Ultra Omega-3 Fish Oil, 90 Softgels
- 形態
- ソフトジェル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,981
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 60 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2カプセルを朝食時や夕食時に摂取する方が多い。脂肪分のある食事と一緒に飲むと良いとの声もある。
- 「朝1粒、夕食時に1粒飲んでいます」
- 「朝食か昼食時に1錠、脂肪分のある食事と一緒に」
- 「就寝前に飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠62%
- 2錠27%
- 3錠以上12%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 朝51%
- 寝る前16%
- 昼16%
- 食後16%
- カプセルサイズがやや大きいが飲みやすい
- 粒のサイズが適切で飲みやすい
- 1つのソフトジェルで済むため利便性が高い
- カプセルが大きすぎず飲みやすい
- カプセルが小さく飲みやすい
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- その他50%
- 肌32%
- 足の攣り・筋肉26%
- 疲労18%
- 気分・ストレス13%
- 睡眠5%
報告された体調の変化・副作用
- なし70%
- ゲップで魚の味がすることがある(稀)2%
- 小さくて奇妙な味2%

摂取タイミングと量——授乳中に気をつけたいこと
タイミングは「食事と一緒」が基本
DHA・EPAは油に溶けやすい脂溶性の成分です。食事の脂質と一緒に摂ることで、体に届きやすくなります。特に意識するなら、魚や肉、オリーブオイルなどが入った食事のタイミングが合わせやすいです。
| タイミング | 向いている理由 |
|---|---|
| 朝食と一緒 | 習慣に組み込みやすい。脂質のある食事(卵・乳製品など)があれば◎ |
| 夕食と一緒 | 最も多く選ばれるタイミング。おかずに脂質が含まれやすい |
| 昼食と一緒 | 外食でも摂れる。忘れにくい方には向いている |
| 空腹時 | 胃への刺激感を感じやすい方がいる。できれば避けるのが無難 |
量について——「授乳中に摂ってよいか・量は主治医に確認を」
一般的な成人向けの目安として、DHA+EPAで1日1,000mg前後が多くの商品で設定されています。ただし、授乳中は体の状態が通常と異なり、薬や他の補助食品との兼ね合いもあります。具体的な摂取量は、必ず主治医または担当医にご確認ください。

授乳中は「普段より少なめから始める」「途中で体調の変化を感じたらすぐ中止して相談する」という慎重な姿勢が大切だと思います。サプリは食品扱いでも、体への影響がゼロではありませんから。
もっと詳しく知りたい方へ(日本の食事摂取基準での位置づけ)
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」では、n-3系脂肪酸(オメガ3)の目安量が年齢・性別ごとに設定されており、授乳婦については通常の成人女性より若干多い目安量が設定されています(2020年版)。ただし、この目安量はDHAとEPA以外のオメガ3(αリノレン酸など)も含んだ数値であり、DHAとEPA単独の目標量が設定されているわけではありません。実際の食事でどのくらい摂れているかを把握するには、管理栄養士への相談も一つの選択肢です。
他の成分との組み合わせ——一緒に意識されることが多いもの
授乳期の栄養ケアの文脈で、オメガ3と一緒に語られることが多い成分をいくつか紹介します。組み合わせる場合も、サプリの重複・過剰摂取がないかを主治医に相談してから始めることをおすすめします。
ビタミンD
日本人は不足しがちとされており、授乳期のお母さんにも母乳中の濃度を意識して摂取を検討する方が増えています。オメガ3との相互作用が心配されるものではありませんが、脂溶性のため過剰摂取には注意が必要です。
葉酸
妊娠中に意識する方が多い成分ですが、授乳中も継続して摂る方がいます。オメガ3とは作用の経路が異なるため、一般的に併用が問題になるケースは少ないとされています。
鉄分
出産後の体力回復や、授乳による消耗を気にする方に多く選ばれます。鉄分とオメガ3を同時に摂取することで吸収が下がるといった報告は現状でははっきりしておらず、大きな問題にはなりにくいとされていますが、全体の栄養バランスは主治医・管理栄養士と確認するのが安心です。

産後のマルチビタミンとオメガ3を両方飲もうとしているんですが、多すぎませんか?

マルチビタミンにDHAが入っている製品もあるので、重複して過剰にならないかの確認は大切ですね。特に脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は体に溜まりやすいので、複数の製品を重ねる場合は成分リストを見比べるか、薬剤師さんに相談するのが安心だと思います。

注意点と、向いていない方・慎重に使いたい方
オメガ3は食品由来の成分ですが、授乳中という特別な時期でもあるため、以下の点には特に気をつけてください。
血が止まりにくくなる可能性
EPAには血液をさらさらに保つ働きがあると言われており、大量に摂ると血が止まりにくくなる可能性を指摘する研究があります。出産直後でまだ体が回復中の方、抗凝固薬・抗血小板薬などの薬を服用中の方は、必ず医師に相談してから使用してください。
魚アレルギーがある方
フィッシュオイルやクリルオイルは魚由来のため、魚アレルギーがある方は注意が必要です。藻類由来(アルジーオイル)を選ぶか、かかりつけ医に確認してください。
高用量での摂取
1日3,000mg以上のEPA+DHAを長期間摂取することには注意が必要と言われており、特に授乳中は「多ければ多いほどいい」という考え方は避けた方が無難です。
においや消化の問題
魚油特有のにおいや、ゲップに魚臭さが出ることがあります。腸溶性コーティングのある製品、冷蔵保存、食後すぐの服用などで和らぐことが多いです。
まとめてチェック
| こんな方は特に注意 | 理由 |
|---|---|
| 抗凝固薬・血をさらさらにする薬を服用中 | 出血しやすくなる可能性 |
| 魚・甲殻類アレルギーがある | 原料が魚・オキアミ(クリルオイル)の場合 |
| 出産直後で傷の回復中 | 血液凝固への影響を念のため確認 |
| すでに産後サプリ・マルチビタミンを使用中 | DHA・脂溶性ビタミンの重複を確認 |
| 体調の変化・異変を感じたとき | すぐ中止して医師・薬剤師に相談 |

授乳中は赤ちゃんへの影響も考える必要があるぶん、「大丈夫そうだから飲む」ではなく「主治医に確認してから始める」が基本スタンスだと思います。気になる成分があれば、次の健診で一声かけてみてください。
まとめ——授乳期とオメガ3、今日できること
オメガ3(DHA/EPA)と授乳期の栄養については、研究が続いており「関係はありそう」という段階の報告が積み重なっています。ただし、「誰でも必ず○○になる」というはっきりした保証があるわけではなく、個人差や生活環境の影響も大きいです。
今日できることを3つにまとめると:
- まず食事から: 週2〜3回、青魚(サバ缶・サーモン・イワシなど)を食事に取り入れることが、最もシンプルなアプローチです
- サプリを検討するなら主治医に一言: 量・種類・他の薬・サプリとの兼ね合いを確認してから始めましょう
- 継続できるものを選ぶ: においが気になる方は腸溶性や藻類由来、コスパを重視する方はフィッシュオイル——自分が無理なく続けられる形を選ぶことが大切です
よくある質問
Q. 授乳中にオメガ3サプリを飲んでも大丈夫ですか?
A. 食品由来の成分ですが、授乳中は体の状態が通常と異なります。摂取を始める前に、必ず主治医または薬剤師にご相談ください。特に、他のサプリや薬を使用中の場合はご注意を。
Q. DHAとEPA、授乳中はどちらを意識すべきですか?
A. 研究では特にDHAが赤ちゃんの神経・目の発達に関係するとして多く調べられています。EPAは体の炎症バランスに関わるとされており、両方をバランスよく含む魚油タイプが一般的に使いやすいです。
Q. 魚が苦手でも摂れますか?
A. 藻類由来(アルジーオイル)のサプリは、魚や甲殻類を使わないため、魚が苦手な方や植物由来を選びたい方に向いています。ただし、価格は魚油タイプより高めです。
Q. いつ飲むのがよいですか?
A. 脂溶性の成分のため、食事(特に脂質が含まれる食事)と一緒に摂るのが基本です。朝食・夕食どちらでも、自分の習慣に合わせて続けやすいタイミングを選んでください。
Q. 青魚を食べれば十分ですか?サプリは必要ですか?
A. 週2〜3回程度、サバ・イワシ・サーモンなどを食べることができれば、食事から一定量のDHA・EPAを摂ることができます。食事での摂取が難しい場合の補完として、サプリが一つの選択肢になります。ただし、食事を置き換えるものではありません。
※ 本品は医薬品ではありません。病気の予防・治療を目的としたものではありません。 ※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方・授乳中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
参考にした研究について
本記事の執筆にあたり参照した主な研究・資料:
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」n-3系脂肪酸の章
- 母乳中の脂肪酸組成とお母さんの食事摂取量の関係を調べた観察研究(複数件)
- 産後の気分の変化とオメガ3の体内量に関する研究(横断・介入研究複数件)
正式な出典はsourcesフィールドにまとめています。