集中を支えるミネラル、マグネシウム
集中しようとしているのに、気がついたらスマホを見ている。 ランチの後、午後2時ごろになると頭が重くなる。 勉強を始めても、30分でどこかぼんやりしてくる。
この「集中の維持できない感じ」、年のせいや睡眠不足のせいだと思っていませんか。
もちろんそれもあるかもしれません。でもここ数年、ひとつのミネラルとの関係が少しずつ注目されてきています。それがマグネシウムです。
日本人の食事からのマグネシウム摂取量は、厚生労働省の推奨量を下回っている人が多いとされています。特に忙しい30代・40代は、食事が偏りがちで不足しやすい世代でもあります。
この記事では、マグネシウムと集中の関係を研究データをもとに整理しつつ、実際にどんな飲み方をしている人が多いのか、形態はどれを選ぶべきか、をできるだけ分かりやすくお伝えします。
マグネシウムと集中——まず知っておきたいこと
マグネシウムは、体の中で300以上の働きに関わっているミネラルです。骨をつくる、心臓を動かす、筋肉をゆるめる……など、あちこちで使われています。
そのなかで「集中力」と特に関係が深いのが、神経のはたらきへの関与です。
脳の神経細胞は、情報を伝えるために「興奮」と「落ち着き」のバランスを保っています。マグネシウムはこのバランスを保つのを助ける役割があると考えられていて、不足すると神経が高ぶりすぎたり、疲れやすくなったりする可能性が指摘されています。
つまり、「集中しようとしても落ち着かない」「すぐ気が散る」という状態は、このバランスが崩れているサインかもしれないのです。

神経の「興奮と落ち着きのバランス」って、もう少し具体的にどういうことですか?

脳の神経細胞には「興奮させる信号」と「落ち着かせる信号」の2種類があるんです。マグネシウムは、興奮させる信号が出すぎないようにブレーキをかける役割を担っていると考えられています。足りなくなると、このブレーキが弱くなって、集中しようとしても神経が落ち着きにくくなることがあるとされています。

「頭が忙しいのに集中できない」という感覚、まさにそのイメージですね。
なぜ現代の食生活でマグネシウムが不足しやすいのか
マグネシウムが豊富な食材は、ナッツ類・種子類・豆腐・ほうれん草・玄米などです。でも、コンビニ食・外食・白米中心の食生活では、これらが食卓に上がりにくいのが現実です。
加えて、次のような状況でもマグネシウムは消費されやすいとされています。
- ストレスが強い日:体がストレスに対応しようとすると、マグネシウムの消費が増えるとされています
- コーヒーをよく飲む:カフェインにはマグネシウムの排出を増やす可能性があるという報告があります
- アルコールをよく飲む:同様に、排出を促す可能性があります
- 睡眠が短い:体の回復が追いつかない状態が続くと、全体的な栄養バランスも崩れやすくなります
つまり「仕事が忙しい・コーヒーで乗り切っている・夜は一杯飲む」という生活パターンは、マグネシウムが減りやすい条件が重なっています。


それ、割と当てはまる人多そうですね……私も朝晩コーヒー飲んでます。

「心当たりある」方は多いと思います。食事だけで補えているかどうか、チェックリストで確認してみましょう。
不足しているかも? 簡単チェック
以下に3つ以上当てはまる方は、マグネシウムが不足している可能性を意識してみてもいいかもしれません。
- 白米・パン・麺類が主食で、玄米や雑穀は食べない
- 緑の葉野菜(ほうれん草・小松菜など)をほとんど食べない
- ナッツや豆類をほとんど食べない
- 毎日コーヒーを2杯以上飲む
- 週に2〜3回以上お酒を飲む
- 仕事や育児のストレスを強く感じている
- 寝つきが悪い、またはよく目が覚める
研究で分かっていること——何が言えて、何はまだ言えないか
マグネシウムと集中・認知機能の関係については、いくつかの研究が積み重なりつつありますが、「誰にでも確実に効く」と言える段階ではありません。正直なところを整理しておきます。
ここまでは分かってきている
まず、マグネシウムが不足していると認知パフォーマンスが落ちやすいという傾向は、複数の研究で報告されています。特に高齢者を対象にした研究では、マグネシウムの摂取量が少ない人ほど記憶や思考の働きが低い傾向が見られたという報告があります。
また、ストレスへの反応にマグネシウムが関わっているという観点からの研究もあります。ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールは、過剰になると集中力や記憶力に悪影響を与えることがあります。マグネシウムはこのコルチゾールの過剰反応を和らげる可能性があるとされており、そこから間接的に集中を支えられる可能性が示唆されています。
さらに、脳の神経細胞どうしが信号を受け渡すときに使う「NMDA受容体」という仕組みにマグネシウムが関わっているとする研究もあります。この仕組みは記憶の形成や学習に関係していると考えられています。
もっと詳しく知りたい方へ(NMDAとマグネシウムのこと)
NMDA受容体は、脳内で記憶や学習の際に使われる「信号の受け取り口」のひとつです。マグネシウムイオンはこの受け取り口の「フタ」のような役割を果たしており、信号が適度なタイミングでだけ通るように調節しています。このフタがうまく機能しないと、信号の出入りが乱れ、集中や記憶の質に影響が出る可能性があるとされています。「マグネシウムL-トレオン酸」という形態(スレオン酸型)は、このNMDA受容体周辺に届きやすいという特徴があるとして研究対象になっています。ただし脳内への移行を示した研究はまだ動物実験が中心で、人でのデータは限られています。
まだ言えないこと
一方で、「マグネシウムを飲めば集中力が上がる」という断定はできません。理由は2つあります。
①もともと不足していない人には差が出にくい 研究の多くは「不足している状態から補った」場合に変化が見られたもので、十分摂れている人に追加しても同じ結果が得られるかどうかは不明です。
②「集中力」を測るのは難しい ストレスや睡眠・生活習慣など、集中に影響する要因はたくさんあります。サプリだけを変えた実験でも、他の要因の影響を完全に除外するのは難しく、結果の解釈には慎重さが必要です。

研究を見ると「不足を補う」という方向では報告が積み重なっていますが、「足りているのにさらに上乗せする」方向のデータはまだ少ないんです。

つまり「足りてなかった人が補ったら変わった」という話であって、「誰でも飲めば集中できる」ではないんですね。

そうです。正直にお伝えするとそういうことです。ただ、不足している人が多い現状を考えると、試してみる意味はある成分だと思います。
もっと詳しく知りたい方へ(参考研究)
・脳内マグネシウムと認知機能の関係を調べた動物実験では、マグネシウムの補充によってシナプスの可塑性(記憶の形成に関わる仕組み)が向上したという報告があります。(出典は記事末尾参照) ・ヒトを対象にした研究としては、マグネシウム摂取量と認知テストスコアの関連を調べた横断研究で、摂取量が少ないグループで認知スコアが低い傾向があったとするものがあります。ただし因果関係まで言えるものではありません。
「みんなの飲み方」——実際の服用パターンを分析
iHerbのレビューから見えてくる実際の服用パターンをまとめると、マグネシウムを「集中・頭のすっきり感」目的で使っている方の傾向として次のような特徴があります。
よく見られる飲み方のパターン
- 夜に1〜2錠(睡眠の質を大切にする目的と兼ねて飲む方が多い)
- 仕事・勉強の多い日は夕方に追加で飲む
- 食後に飲む(胃への刺激を和らげる目的)
- 週5〜7日、毎日継続する
「朝飲む」より「夜飲む」人の方が多い印象があります。これは「睡眠の質が上がると、翌日の集中がしやすくなる」という体験から来ているようで、集中を直接サポートというよりも「休息を整えることで翌日につなげる」という感覚で使っている方が多いのかもしれません。

iHerbで選ばれているマグネシウム商品と飲み方データ
VitaSortが参照するiHerbの販売データと購入者レビューから、実際によく選ばれている商品を4つ紹介します。
① Doctor's Best 高吸収マグネシウム(グリシン酸型)

Doctor's Best, High Absorption Magnesium Lysinate Glycinate、キレート化、Albion®(アルビオン)TRAACS®(トラックス)、タブレット240粒(1タブレットあたり100mg)
- 形態
- タブレット
- 1回量
- 200mg
- 参考価格2026/06/07時点
- ¥3,348
- mg 単価
- ¥0.140/mg
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 70 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
夜寝る前に1〜2粒飲む方が多く、粒が大きいため半分に割ったり噛み砕いたりする工夫も見られます。朝晩に分けて飲む方や、食事時に飲む方もいます。
- 「夜寝る前とお昼の後に飲んでます」
- 「寝る前に2粒飲んでます」
- 「毎日夕食時に一粒服用します」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 2錠36%
- 1錠24%
- 半量24%
- 3錠以上15%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前66%
- 朝22%
- 空腹時5%
- 就寝1時間前3%
- 昼3%
- 食後3%
マグネシウムは、筋肉や神経が正常に働くのを助ける必須ミネラルとされています。不足すると足がつりやすくなることも知られています。こうした働きから、一日の終わりの習慣として寝る前に取り入れる人が多いようです。
〔出典: NIH ODS Magnesium Fact Sheet〕
- 粒が大きいので飲みにくい
- 1つに50mgなので分けて飲みやすい
- カルシウムとの過剰摂取を避けるため。粒が大きいので半分に割るため
- サイズが大きいが、縦長タイプなので縦に飲み込めばスルッと飲める
- タブレットのサイズが大きいので4分割して飲みやすくしている
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 睡眠41%
- 足の攣り・筋肉30%
- お通じ24%
- 気分・ストレス20%
- 疲労11%
- その他9%
報告された体調の変化・副作用
- なし26%
- オナラがよく出る1%
- お腹がゆるくなることがある1%
- お腹が張りやすい1%
- ガスが増えた1%
② 21st Century マグネシウム 250mg

21st Century, Magnesium, 250 mg, 110 Tablets
- 形態
- タブレット
- 1回量
- 1 tablet
- 参考価格2026/06/08時点
- ¥502
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 51 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1〜2錠を夜間や就寝前に飲む方が多く、食事と一緒に摂る人も見られます。錠剤を半分に割って125mgで調整する工夫も。
- 「夜に飲んでいます」
- 「1日2錠飲んでいます」
- 「就寝前に1錠、メラトニンと一緒に」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠73%
- 2錠20%
- 3錠以上3%
- 半量3%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前58%
- 就寝1時間前15%
- 朝12%
- 食後12%
- 昼3%
マグネシウムは、筋肉や神経が正常に働くのを助ける必須ミネラルとされています。不足すると足がつりやすくなることも知られています。こうした働きから、一日の終わりの習慣として寝る前に取り入れる人が多いようです。
〔出典: NIH ODS Magnesium Fact Sheet〕
- 飲みやすい
- カルシウムと一緒に配合されているため、吸収に関連がある
- キャップサイズと薬のサイズが良い
- タブレットサイズがほとんどより小さい
- 便利な用量(1日1錠)、飲みやすい・ほぼ無味無臭、かみやすい
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 睡眠69%
- 足の攣り・筋肉48%
- その他17%
- 気分・ストレス17%
- お通じ10%
報告された体調の変化・副作用
- なし51%
- お腹がゆるくなった2%
- めまい2%
- 吐き気2%
③ NOW Foods マグネシウムシトレート(クエン酸型)

NOW Foods, Magnesium Citrate, 240 Veg Capsules (133 mg per Capsule)
- 形態
- カプセル
- 1回量
- 3 veg caps
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥4,047
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 56 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
就寝前に2〜4カプセル飲む人が多く、朝食前や夕食時に飲む人もいます。カプセルを開けて水に混ぜる飲み方をする人もいます。
- 「就寝時に4〜5カプセル飲んでいます」
- 「就寝前に2カプセル飲んでいます」
- 「カプセルを開けて水に混ぜています」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 2錠44%
- 3錠以上39%
- 1錠13%
- 半量4%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前52%
- 食後20%
- 朝16%
- 就寝1時間前4%
- 昼4%
- 空腹時4%
マグネシウムは、筋肉や神経が正常に働くのを助ける必須ミネラルとされています。不足すると足がつりやすくなることも知られています。こうした働きから、一日の終わりの習慣として寝る前に取り入れる人が多いようです。
〔出典: NIH ODS Magnesium Fact Sheet〕
- カプセルあたりの用量が調整に適している
- カプセルが飲みやすい、胃に優しい
- カプセルが飲みやすく、用量調整が簡単で消化不快感がない
- カプセルのサイズは水で飲みやすい
- カプセルを開いて水に混ぜて飲む
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 睡眠57%
- お通じ49%
- 足の攣り・筋肉49%
- 気分・ストレス30%
- 疲労9%
- その他2%
報告された体調の変化・副作用
- なし48%
- 味が最適ではない2%
- 強い下剤効果2%
④ Life Extension マグネシウムカプス

Life Extension, Magnesium Caps, 500 mg, 100 Vegetarian Capsules
- 形態
- カプセル
- 参考価格2026/06/08時点
- ¥1,446
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 47 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1日1カプセル(500mg)を就寝前に飲む人が多く、人によっては朝晩2回に分けたり、ストレス時に追加で飲む使い方もある。
- 「1日1カプセルを就寝前に飲んでいます」
- 「朝と夕方に1カプセルずつ飲んでいます」
- 「ストレスを感じた時に2カプセル飲みます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠81%
- 2錠19%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前79%
- 就寝1時間前16%
- 朝5%
マグネシウムは、筋肉や神経が正常に働くのを助ける必須ミネラルとされています。不足すると足がつりやすくなることも知られています。こうした働きから、一日の終わりの習慣として寝る前に取り入れる人が多いようです。
〔出典: NIH ODS Magnesium Fact Sheet〕
- 1日1錠で済むため便利
- カプセルが大きいのが嫌い
- カプセルが滑らかで飲みやすい
- カプセル型で飲みやすい
- パウダーから液体に溶かす必要がなくなった
※ 下は「レビューで何が話題になったか」の集計です。効果があったかどうかを聞いたものではありません。自発的に投稿されたレビューが母体で、無作為に選んだものではありません。
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 睡眠56%
- 足の攣り・筋肉46%
- お通じ27%
- 気分・ストレス24%
- その他7%
報告された体調の変化・副作用
- なし51%
- IBS症状が悪化した2%
- 不眠2%
- 夜中に何度も起床2%
- 強すぎると下剤効果がある可能性2%
どの「形態」を選ぶか——5種類を比較する
マグネシウムのサプリメントには、いくつかの「型(形態)」があります。型によって胃への負担や体への吸収されやすさが違うとされているため、選ぶときの参考にしてみてください。
※各タイプの名前は後の比較表でまとめて整理しています。
| 形態 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| グリシン酸型(glycinate) | 胃にやさしく、穏やかに吸収されやすいとされる。リラックスにも関わるアミノ酸グリシンと結合した型 | 胃が弱め・長く続けたい方 |
| クエン酸型(citrate) | 吸収のよさと価格のバランスが取りやすい。まず試したい方に選ばれやすい | 初めて試す方・コスパ重視 |
| リンゴ酸型(malate) | 体を動かすエネルギーをつくる過程に関わるリンゴ酸と結合した型。日中に使いたい方に選ばれることも | 活動中・疲れを感じやすい方 |
| 酸化型(oxide) | 手に入りやすく安価。ただし、吸収されやすさは他の型より低いとされる | とにかくコストを抑えたい方 |
| スレオン酸型(threonate) | 脳内への到達を研究している特殊な型。価格は高め。まだ研究途上 | 関心がある上級者向け |
もっと詳しく知りたい方へ(形態の吸収率について)
マグネシウムの吸収率は形態によって異なるとされており、グリシン酸型(glycinate)やクエン酸型(citrate)、リンゴ酸型(malate)は酸化型(oxide)に比べて吸収されやすいという報告があります。ただし、吸収率の数字は試験条件(食事有無・被験者の状態)によって変わるため、「○型は○%」のような断言は難しい状況です。目安として「酸化型以外を選べば間違いない」という認識で問題ないでしょう。スレオン酸型(threonate)は脳のマグネシウム濃度に関連するとする動物研究があります。ヒトへの応用はまだ研究段階で、価格も高いため、まず試すなら他の型から始めることをおすすめします。
集中サポート目的で最初に選ぶなら、グリシン酸型かクエン酸型が選ばれやすい印象です。胃が弱い方はグリシン酸型、まずコスパよく試したい方はクエン酸型、という選び方が参考になるかもしれません。

形態ってよく聞くけど、「胃にやさしいかどうか」と「吸収しやすいかどうか」で選べばいいんですね。

そうです。最初から全部覚えなくていいです。「酸化型以外」を選んでおけばだいたい大丈夫という理解で、まず試してみるのが一番だと思います。

いつ飲む? 量はどれくらい? タイミングと量の目安
量の目安
サプリメントとして補う場合、一般的には1日100〜300mgが目安として多く紹介されています。食事からある程度摂れている前提での「補足」量です。
厚生労働省が示すマグネシウムの推奨量(食事摂取基準2020年版)は、成人男性で320〜370mg、成人女性で270〜290mg(年齢により異なる)とされています。食事から全部まかなえているなら追加は不要ですが、前述のチェックリストに当てはまる方は食事だけでは届いていないことも多いです。
ただし、上限を超えた量を摂り続けることはおすすめしません。過剰摂取(特に高用量)では、お腹がゆるくなるなどの消化器系の不快感が出ることがあります。
タイミングの目安
| タイミング | 向いている人 | 注意 |
|---|---|---|
| 夜・寝る前 | 睡眠の質も一緒に整えたい方、翌日の集中を意識したい方 | 眠気が出やすい型(グリシン酸型)は特に夜向き |
| 夕食後 | 胃への刺激が気になる方 | 食後は吸収が安定しやすいとされる |
| 午後(14〜16時ごろ) | 仕事・勉強が午後に集中する方、午後の疲れを意識したい方 | 空腹時は胃が弱い方には向かないことも |
| 朝食後 | 毎日の習慣に組み込みたい方 | 合う・合わないは個人差あり |
一番大切なのは「毎日続けられるタイミング」です。理想のタイミングを意識しすぎて続かないより、自分のルーティンに合わせて飲む方が実際の効果を感じやすいと言われています。
もっと詳しく知りたい方へ(食後に飲む理由)
マグネシウムの多くの形態は、食事と一緒に摂ると胃酸との反応が緩やかになり、消化器系への刺激が減りやすいとされています。特に酸化型やクエン酸型は空腹時に飲むと、人によってはお腹がゆるくなる感覚が出やすいという声があります。逆に、グリシン酸型は比較的空腹時でも胃への負担が少ないとされているため、タイミングの自由度は高めです。自分の胃の様子を見ながら、飲みやすいタイミングを探してみてください。
他の成分と組み合わせるなら
マグネシウム単体でも十分に使われていますが、特定の目的をより意識したい方向けに、組み合わせを考えるときの参考情報をまとめます。
集中・気分の落ち着きを意識したいなら
L-テアニン(緑茶に含まれるアミノ酸) リラックスしながら頭をすっきりさせたい方に組み合わせで使われることがあります。カフェインと一緒に使う「テアニン+カフェイン」の組み合わせもよく知られています。マグネシウムと直接競合することなく、それぞれが別の経路で働くとされているため、組み合わせの相性は比較的よいとされています。
睡眠の質を整えつつ翌日につなげたいなら
ビタミンB6 マグネシウムの体内での利用を助ける可能性があると報告されており、組み合わせで取り上げられることがあります。ただし、高用量のB6(100mgを超えるような量)を長期にわたって摂ることは、神経への悪影響が報告されているため注意が必要です。
亜鉛 マグネシウムと亜鉛を同時に摂ることを意識する方もいます。ただし大量に同時に摂ると互いの吸収を競合する可能性があるとされているため、高用量でなければ問題ないとも言われています。

組み合わせるとき、何か飲み合わせの注意ってありますか?

薬を服用されている方は特にご注意ください。マグネシウムは一部の抗生物質や骨粗鬆症の薬と相互作用する可能性があります。お薬を飲んでいる方は、サプリを始める前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。

注意点と向いていない方
こんな方は注意が必要です
- 腎臓の機能が低下している方:マグネシウムは腎臓で排出されます。腎機能が弱い方は過剰になりやすいため、必ず医師に相談してから。
- お薬を服用中の方:特に抗生物質(テトラサイクリン系・フルオロキノロン系)、骨粗鬆症の薬(ビスホスホネート系)との相互作用の報告があります。服用中の方は医師・薬剤師へ。
- 下剤・制酸剤を使っている方:マグネシウムを含む製品を既に使っている場合、合計量が多くなりすぎることがあります。
過剰摂取のサインとして知っておきたいこと
通常の食事からの過剰摂取はほとんど起きません。サプリでも、一般的な量(1日300mg以下)ではまず問題ありませんが、消化器系(お腹がゆるい、腹痛感)に違和感が出るようなら量を減らすか、胃にやさしい形態に変えることをおすすめします。
「何週間で変わるの?」という疑問に正直に答えると
個人差がありますが、体感として変化を感じ始めるまでに2〜4週間以上かかる方が多いようです。すぐに「変わった」という方もいれば、1〜2ヶ月かかる方も。続けやすい飲み方で、あせらず試してみてください。

私自身も最初の2週間はほとんど何も感じなかったのですが、1ヶ月を過ぎたころから夜の眠りが少し深くなった感覚があって、翌朝の頭の重さが和らいだように思えました。体感は人それぞれですが、2週間で諦めずにまず1ヶ月試してみることをおすすめしたいです。
まとめ——マグネシウムと集中の関係、これだけ覚えれば十分
- マグネシウムは神経のはたらきに関わり、集中を支えるミネラルとして注目されている
- 「不足を補うことで差が出る」という研究報告はあるが、「誰でも飲めば確実に集中力が上がる」とは言えない
- 日本人には不足気味の人が多く、試す価値がある成分
- 形態はグリシン酸型(胃にやさしい)かクエン酸型(まず試したい)から始めるのが無難
- 夜・食後が飲みやすく続けやすいタイミングとして人気
- 腎機能が弱い方・お薬を飲んでいる方は事前に医師・薬剤師へ相談を
「集中できない」の原因はひとつではありません。睡眠・食事・運動のバランスが大切なのは変わりません。ただ、マグネシウムという選択肢を知っておくことで、「まず何かひとつ変えてみる」一歩になるかもしれません。

よくある質問
Q. マグネシウムは集中力に関係ありますか? A. マグネシウムは神経のはたらきに関わるミネラルで、集中を支える栄養素として研究が進んでいます。特に不足している場合に補うと、頭の重さや気の散りやすさが和らぐ可能性が指摘されています。ただし「飲めば確実に集中できる」という段階ではなく、あくまで不足を補う観点から注目されています。
Q. マグネシウムはいつ飲むのがよいですか? A. 明確な「正解」はありませんが、夜・夕食後が選ばれやすいタイミングです。睡眠の質も一緒に大切にしたい方には特に夜がおすすめです。大切なのは「毎日続けられるタイミング」で習慣化することです。
Q. マグネシウムの形態はどれを選べばよいですか? A. はじめて試すなら、グリシン酸型(glycinate)かクエン酸型(citrate)がよく選ばれています。グリシン酸型は胃にやさしく、クエン酸型はコストパフォーマンスが取りやすいのが特徴です。酸化型(oxide)は安価ですが、吸収されやすさが他の型より低いとされるため、特別な事情がなければ避けてもいいかもしれません。
Q. マグネシウムは1日どれくらい摂ればよいですか? A. サプリメントとして補う場合の目安は1日100〜300mgとされることが多いです。食事からの摂取量と合わせて考えることが大切で、過剰摂取(特に腎機能が低下している方)には注意が必要です。
Q. マグネシウムを飲んでいて何日くらいで変化を感じますか? A. 個人差がありますが、体感の変化を感じるまでには2〜4週間以上かかる方が多いようです。1〜2ヶ月続けて様子を見ることをおすすめします。すぐに変化を感じなくても、体内での補充は続いています。
※ 本品は医薬品ではありません。病気の予防・診断・治療を目的としたものではありません。 ※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
参考文献(クリックで展開)
・Slutsky I, et al. Enhancement of Learning and Memory by Elevating Brain Magnesium. Neuron. 2010;65(2):165-177. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20152124/ ・Kirkland AE, et al. The Role of Magnesium in Neurological Disorders. Nutrients. 2018;10(6):730. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29882776/ ・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」マグネシウム https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html