
お茶由来の成分で、落ち着いた集中を
「会議中にぼんやりしてしまう」「夕方になると集中が続かない」「以前より物覚えが悪くなった気がする」——そんなことが増えていませんか。
L-テアニンは緑茶に含まれるアミノ酸の一種で、落ち着きながら集中する状態との関係を調べた研究が積み重なっています。「カフェインほど刺激的ではないけれど、何か物足りない」と感じている方に、じわじわ選ばれてきた成分です。
この記事では、L-テアニンと集中力・記憶力ケアの関係を研究データと実際の服用パターンから分かりやすくまとめました。
L-テアニンと集中力・記憶力ケアの関係——まず知っておきたいこと
L-テアニンはもともと、緑茶の「うまみ」と「まったり感」のもとになる成分として知られていました。コーヒーや栄養ドリンクとは少し違う、「シャキッとするけど落ち着いている」という感覚の背景に、この成分が関わっていると考えられています。
研究の蓄積という観点では、「確実に誰にでも効く」と言い切れるほどのデータはまだありません。ただ、脳の働きとの関係を調べた研究は複数あり、「関係はありそうだが、人によって差がある」という段階と理解しておくのが正直なところです。

お茶を飲むだけじゃダメなんですか?緑茶に入ってるなら、毎日飲めばいいのかなって思って。

いい視点ですね。緑茶1杯に含まれるL-テアニンはだいたい20〜30mgほど。研究で使われている量は1回あたり100〜200mgが多いので、食事からだけで同じ量を摂ろうとすると、かなりの量を飲む必要があります。サプリが注目される理由のひとつはそこにあります。

なるほど、お茶の量で換算するとかなり多いんですね。
なぜL-テアニンが注目されているか——体の中で何が起きているのか
L-テアニンが脳に届くと、アルファ波という脳の波が増えやすくなることが知られています。アルファ波とは、リラックスしているのに意識はしっかりある状態のときに出やすい波です。たとえば、好きな音楽を聴きながら本を読んでいるときや、瞑想をしているときに出やすいとされています。
「緊張しすぎず、ぼーっともしていない」——この状態が、仕事や勉強で集中したいときにちょうどいいとされています。
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L-テアニンは構造上、グルタミン酸(脳内の興奮性の伝達物質)に似ているため、その受け取り口(受容体)に結びついて、過剰な興奮を落ち着かせる方向に働くと考えられています。また、GABAやドーパミンといった神経伝達物質の量にも影響する可能性が研究されています。ただし、これらの詳しいメカニズムはまだ研究段階のものも多く、ヒトでの作用がすべて解明されたわけではありません。
もう一つ注目されているのが、カフェインとの組み合わせです。カフェインには集中力を高める方向での働きが報告されていますが、心拍数の上昇や「ドキドキ感」が出やすい面もあります。L-テアニンはそのざわつきを和らげながら、カフェインの集中を後押しするという組み合わせが研究されています。緑茶がコーヒーに比べて「穏やかなシャキッと感」と言われることが多いのも、この2つが同時に含まれているからかもしれません。

研究で分かっていること——何が言えて、何はまだ言えないか
ここでは、L-テアニンと集中力・記憶力の関係を調べた代表的な研究の知見を紹介します。「確実」とは言えないものの、積み重なってきたデータから見えてきた傾向をまとめました。
「落ち着いた集中」との関係
健康な成人にL-テアニン(100〜200mg)を摂ってもらい、脳波を測定した研究では、プラセボ(偽薬)を摂ったグループに比べて、アルファ波が増えたという報告があります。この研究で特徴的だったのは、眠気が増すわけではなく、「リラックスしながら意識がしっかりしている」状態に近づいた点でした。
ただし、これは一定の条件での結果です。普段からストレスが強い人ほど変化が出やすいという報告がある一方、もともとリラックスしている状態では変化が小さかったというデータもあります。「飲めば誰でも同じ」ではなく、その人の状態によって感じ方が変わりやすい成分と理解しておくといいかもしれません。

アルファ波の変化を見た研究は複数あって、一定の傾向は見えています。ただ被験者数が少ない研究が多く、「大規模な試験で再現されている」とまでは言えない段階です。

じゃあ、「気がするだけ」ってこともあるんですか?

プラセボ効果の可能性はゼロではありません。ただ脳波という客観的な指標で変化が見られた研究もあるので、「全部気のせい」ともまだ言えないんですよね。
記憶力との関係
記憶力については、集中力に比べてデータがさらに限定的です。一部の研究では、L-テアニンを含む成分の組み合わせ(緑茶カテキンとの複合など)が、高齢者の認知機能の維持を調べる試験で使われています。ただしL-テアニン単独で「記憶力が上がる」とはっきり言えるデータは、現時点では十分とは言えません。
「集中できる状態をキープしやすくなることで、結果的に記憶が定着しやすい環境が整うかもしれない」という間接的な関係の方が、今の研究レベルにはより近い説明です。
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L-テアニンと認知機能を調べた試験のなかで比較的まとまったデータが出ているのは、カフェインとの組み合わせを検討したもので、注意力の切り替えや情報処理の速さに関わる課題の成績が、L-テアニン単独・カフェイン単独よりも組み合わせの方が良かったという報告があります。一方、長期的な記憶力(数週間〜数ヶ月にわたる定着)への関与については、ヒトへの長期試験が少なく、現時点では評価が難しい状況です。
「ストレス下での集中」への可能性
働く世代に特に関係が深いのが、ストレスがある状態での集中力です。プレゼン前、締め切り前、大事な商談の前——こういった「プレッシャーがある状況」では、頭が緊張でうまく回らなくなることがあります。L-テアニンはこうした場面での心拍数の上昇や緊張感を和らげる方向での報告もあり、「落ち着いて頭を使いたい場面」への関心が高まっています。

「みんなの飲み方」——実際どう使われているか
VitaSortでは、iHerbのレビューや服用データをもとに、実際にL-テアニンを使っている人がどんなタイミング・どんな量で飲んでいるかを集計しています。以下は、実際に多く選ばれている商品の服用パターンです。
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 80 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
朝にコーヒーと一緒に1~2錠飲む方が多く、就寝前や夜間に1~2錠飲む方も見られます。カフェインやマグネシウムと組み合わせる例も。
- 「朝のコーヒーと一緒に飲んでいます」
- 「朝2錠の方が、朝1錠+午後1錠より良い」
- 「就寝前に1錠飲んでいます」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠63%
- 2錠26%
- 3錠以上11%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前45%
- 朝33%
- 就寝1時間前9%
- 昼8%
- 食後3%
- 起床時2%
- 粒が小さく飲みやすい
- 100mgの用量が適切
- 100mgまたは200mg選択できる柔軟性がある
- 1日1錠で飲むのが簡単
- 200mgでは強すぎると感じる人向けのサイズ
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 気分・ストレス75%
- 睡眠49%
- 疲労11%
- その他4%
報告された体調の変化・副作用
- なし50%
- やや眠気を感じることがある1%
- 不眠1%
- 夜中に何度も目が覚めた1%
- 寝つきが悪くなった1%
よく見られる使い方のパターン
実際のレビューや服用データから見えてくる傾向として、次のようなパターンが多く見られます。
| 使い方パターン | どんな人に多いか |
|---|---|
| 朝の仕事前・1回(100mg) | 「午前中の集中が続かない」と感じる方 |
| カフェインと一緒に(コーヒーの直後) | 「コーヒーのドキドキ感を和らげたい」方 |
| 夜のリラックスタイムに | 「仕事後のオフ切り替えに」という目的 |
| 試験・プレゼン前の単発使い | 「ここぞという日に試したい」タイプ |
「毎日飲む」より「ここぞというとき」に使っている方が意外と多いのが特徴です。継続使用と単発使用、どちらが自分に合うかは試してみないと分からない部分もあります。

私、試験前に飲んだことがあるんですけど、なんとなく落ち着けた気がしました。毎日飲まなくてもいいんですね。

そうなんです。「毎朝飲まないと意味がない」と思う必要はなくて、自分のライフスタイルに合わせやすいのもL-テアニンの特徴のひとつかもしれません。
どの形態が使われているか——SuntheanineとNatural Extract
L-テアニンのサプリには、いくつかの「形態(種類)」があります。選ぶときに知っておくと役立つ情報をまとめました。
| 形態 | 特徴 | 主な製品 |
|---|---|---|
| Suntheanine®(サンテアニン) | 発酵プロセスで作られた純度の高いL-テアニン。研究で使われることが多いタイプ | AlphaWave®配合品など |
| Natural Extract(茶葉抽出) | 緑茶の茶葉から抽出した自然由来タイプ。比較的手頃な価格帯が多い | NOW Foods など |
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Suntheanine®は日本のTaiyo International社が特許を持つ製法で作られたL-テアニンで、L体(体が使いやすい形)の純度が非常に高いとされています。一般的な茶葉抽出品はL体とD体が混在していることがありますが、D体は体内での働きがL体とは異なります。「研究で使われていた形と同じものを試したい」という方はSuntheanine®配合と書かれたものを選ぶと比べやすいです。ただしどちらが優れているかは個人差があり、現段階では一概には言えません。
製品を選ぶ際は、成分表の「L-Theanine」の記載と、1粒あたりの量(100mgが標準的)を確認するのが基本です。

気になった方へ——iHerbで選ばれている商品
「少し試してみようかな」という方向けに、iHerbで購入できるL-テアニン製品をご紹介します。商品の選択肢のひとつとして参考にしてください。

California Gold Nutrition, L-Theanine, Featuring AlphaWave®, 100 mg, 60 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥1,527
VitaSort 独自 — みんなの飲み方
参考値iHerb の購入者レビュー 55 件から、この商品の「みんなの飲み方」をまとめました。
1回200mg(1カプセル)を1日1〜2回が中心。朝コーヒーと一緒に飲む人、就寝1時間前に飲む人、ストレス時に飲む人など様々。400mgに増量する人もいる。
- 「コーヒーと一緒に飲んでいます」
- 「就寝1時間前に2カプセル飲んでいます」
- 「1日1カプセル、朝空腹時にコップ1杯の水で」
1日の合計服用量(みんなの実際)
- 1錠71%
- 2錠22%
- 3錠以上7%
飲むタイミング(記載があった人のうち)
- 寝る前31%
- 朝31%
- 就寝1時間前14%
- 昼10%
- 起床時7%
- 空腹時5%
- 食後2%
- カプセルサイズが小さいので飲みやすい
- カプセルサイズが小さく飲みやすい
- コーヒーと一緒に飲む
- サイズ・用量が良い、後味がない
- スナックと一緒に飲むと飲みやすい、用量がシンプル
レビューで話題に挙がった変化(言及した人の割合)
- 気分・ストレス75%
- 睡眠43%
- その他6%
- 疲労4%
報告された体調の変化・副作用
- なし67%

NOW Foods, L-Theanine, 60 Veg Capsules
- 形態
- カプセル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥2,767

NOW Foods, L-Theanine, 120 Veg Capsules
- 形態
- カプセル
- 参考価格2026/06/09時点
- ¥4,198

California Gold Nutrition, L-Theanine, Featuring AlphaWave, 100 mg, 30 Veggie Capsules
- 形態
- カプセル
推奨される摂取タイミングと量
研究で使われている量は、1回あたり100〜200mgが多く見られます。一般的なサプリは1粒100mgが標準的なので、まずは1粒から試してみる方が多いようです。
タイミングの考え方
| タイミング | 向いているケース |
|---|---|
| 朝食後・仕事前(30分前など) | 午前中の集中をサポートしたい方 |
| コーヒーと同じタイミング | カフェインとの組み合わせを試したい方 |
| 夜(就寝1〜2時間前) | 頭のオフ切り替えに使いたい方 |
| 試験・プレゼン前(1〜2時間前) | 特定の場面にピンポイントで使いたい方 |
「何時に飲めば正解」という唯一の答えはなく、自分の生活パターンで試してみるのが現実的です。

研究では空腹時でも食後でも大きな差は報告されていないことが多いです。習慣にしやすいタイミングで摂るのが続けやすいと思います。

朝のコーヒーと一緒でいいなら、飲み忘れがなさそうです!
もっと詳しく知りたい方へ(クリックで展開)
L-テアニンは摂取後15〜30分ほどで脳に到達するという報告があり、「ここぞというとき」の1〜2時間前に飲むとタイミングを合わせやすいとされています。ただし個人差があり、敏感に感じる人もいれば、あまり変化を感じない人もいます。最初は100mgから始めて、必要に応じて調整するのが扱いやすい方法です。上限については、現時点では1日400〜600mgまでの範囲で安全性が評価されている試験があります。ただし医師や薬剤師への相談なしに高用量を続けることはおすすめしません。
他の成分との組み合わせ
L-テアニンは他の成分と組み合わせて使われることが多い成分です。よく見られる組み合わせを整理しました。
カフェインとの組み合わせ(最も研究が多い)
L-テアニンとカフェインの組み合わせは、集中力関連の成分の中でも特に研究報告が多いペアです。カフェインの「シャキッと感」を生かしながら、緊張やドキドキ感を和らげる方向での働きが報告されています。コーヒーや緑茶と一緒に摂るか、L-テアニン+カフェイン配合製品を使う方法があります。
ビタミンB群との組み合わせ
エネルギーを作るのに関わるビタミンB群と組み合わせて使う人も見られます。「疲れからくる集中力の低下が気になる」方に選ばれやすい組み合わせです。
マグネシウムとの組み合わせ
「夜にオフ切り替えができない」「頭が高ぶって眠れない」と感じる方に、L-テアニンとマグネシウムを夜に組み合わせる使い方が見られます。それぞれの働きがある方向でかぶっているため、選ばれやすいペアです。

組み合わせる場合も、まず単独で試してから加えていくのが基本です。何かと一緒に始めると、体に合わなかったときにどちらが原因か分かりにくくなります。

確かに!まず1種類で試すのが鉄則ですね。

注意点と向いていない方
L-テアニンは一般的に安全性が高いとされていますが、次のような点は知っておきましょう。
向いていないケース・注意したい場面
- 降圧薬を服用中の方: L-テアニンには血圧に関わる報告もあるため、薬との兼ね合いを医師に確認することをおすすめします
- 妊娠中・授乳中の方: 安全性に関するデータが限られているため、摂取前に医師に相談してください
- 眠気を感じやすい方: リラックスを促す方向への働きがあるため、日中に眠気が出る場合は摂取タイミングを見直すといいかもしれません
- 刺激感を期待している方: 「カフェインのようにシャキッとしたい」という目的には向かない可能性があります
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現在報告されている副作用は、比較的まれで軽微なものが多いです(頭痛・胃の不快感など)。ただしサプリメントとしての長期使用データはまだ限られており、数ヶ月以上の継続使用を続ける場合は、定期的に体調の変化を確認することが大切です。特に他のサプリメントや薬との相互作用について不安がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
「感じない」と思ったら
L-テアニンは「劇的に変わる」と感じる方ばかりではありません。「あまり分からなかった」という声も実際にあります。それは「合わなかった」可能性もありますし、「もともとそこまでストレス負荷が高くなかった」可能性もあります。2〜4週間ほど試してみて判断するのが一般的な目安です。
まとめ——L-テアニンはこんな方に
ここまで読んでいただいた方向けに、シンプルに整理します。
L-テアニンが気になる方のチェックリスト
- ✅ 「緊張するとうまく頭が働かない」と感じることがある
- ✅ コーヒーは飲むが「ドキドキしやすい」「眠れなくなる」ことがある
- ✅ 「シャキッとしたいけど、薬のような強い刺激は避けたい」
- ✅ 午後の集中が続かないと感じている
- ✅ プレゼン・試験などのここぞという場面で、落ち着いて頭を使いたい
「はい」が2つ以上当てはまる方には、試してみる価値がある成分かもしれません。もちろん、効果には個人差があります。
L-テアニンは「劇的な変化」を約束するものではなく、「落ち着いた集中をサポートする可能性がある成分」として研究が続いているものです。無理なく、自分のペースで取り入れてみてください。
※ 症状が続く場合・お薬を服用中の方は、医師または薬剤師にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. L-テアニンはいつ飲むのが一番いいですか? A. 「集中したいタイミングの1〜2時間前」に摂ることが多いですが、朝のコーヒーと一緒・就寝前のリラックス目的など、目的に合わせてタイミングを変える人が多く見られます。正解は一つではないので、自分のライフスタイルに合わせて試してみてください。
Q. L-テアニンとカフェインは一緒に摂っても大丈夫ですか? A. 組み合わせを調べた研究は複数あり、多くで安全性の問題は報告されていません。コーヒーや緑茶と一緒に摂る方法が手軽です。ただし感受性には個人差があるため、最初は少量から試してみることをおすすめします。
Q. SuntheanineとNatural Extractはどちらがいいですか? A. Suntheanine®は研究で使われることが多い形態で、純度が高いとされています。Natural Extractは価格帯が手頃なものが多い傾向があります。どちらが自分に合うかは試してみないと分からない部分もあり、「まず試したい」方はNatural Extractから、「研究データに近い形で試したい」方はSuntheanine®配合品から始める方が多い印象です。
Q. 何日くらい飲めば変化を感じますか? A. 「飲んだ日に感じた」という方もいれば、「2〜3週間続けて分かってきた」という方もいます。単発使用でも変化を感じる場合があります。まず2〜4週間を目安に試してみて、変化があるかどうか確認するのが一般的です。
Q. L-テアニンは毎日飲み続けても大丈夫ですか? A. 一般的な摂取量(100〜200mg/日)での短期使用は、複数の研究で安全性が確認されています。ただし長期的な使用データはまだ限られています。続ける場合は、定期的に体調を確認しながら使うことをおすすめします。心配な方は医師や薬剤師にご相談ください。